バリ島といえば、賑やかなクタやスミニャック、急成長を続けるチャングーなどがよく知られていますが、もう少し静かで落ち着いたリゾート地をお探しの方には、サヌールがおすすめです。
サヌールにあるおすすめホテルはどこ?
ナイトマーケットがあると聞いたんだけど
サヌールビーチでは朝日と夕日どっちが見れる?
サヌールの街歩きコースを知りたい
本記事では、バリ島旅行歴20年以上、昔からサヌールが大好きなマーニとフラニーが、サヌールの観光、ホテル、買い物、レストラン、モデルコースを紹介します。
なお他エリアについては以下をご参照ください。
バリ島サヌール人気の秘密
バリ島ングラ ライ国際空港から車で約30分の距離にある、落ち着いたビーチリゾートエリアがサヌールです。
クタ、スミニャック、ジンバラン等、観光客が集中するエリアの多くが、バリ島西海岸にあるのに対し、サヌールは東海岸に位置しています。

夕陽で有名な西海岸に対し、サヌールは日の出を楽しむことができ、しかもビーチ沿いには歩きやすい遊歩道が整備されており、朝の散歩にぴったりの場所です。

サヌールは、古くから外国人長期滞在者が住む地区だったため、別荘、今でいうヴィラが多く、街の雰囲気も「もう一軒いっちゃう?ウェーイ!」みたいなノリとは真逆の「午後はベランダで一人読書しますので」と、喧騒とは無縁の静かな地区でした(あくまで例えですが)。

1966年、バリ島初の観光客用ホテルとしてバリ ビーチ ホテル(旧ザ グランド バリ ビーチ)が、1973年外資系ホテル、バリハイアット(現ハイアット リージェンシー バリ)が開業したのを皮切りに、ビーチ沿いには、長期滞在できるホテルが続々とオープンします。


旧グランドバリビーチホテルは、椰子の木より高い建物を建ててはいけないというルールができたきっかけとなったホテルですが、現在は法改正され、椰子の木より高い建物も建てて良いようになりました





1930年代、ヴァルター シュピースやル メイヨール等の著名な外国人アーティスト、学者、作家が、静かなサヌールを好み長期滞在するようになったため、今でも個人所有の別荘が多くあります
サヌールのホテルに、樹齢40〜50年にも及ぶ大木があちこちにあるのは、老舗ホテルが多いからです。


穏やかで暮らしやすい環境だからでしょうか、年配旅行者が多く、いっとき「若者は泊まらないエリア」とまで揶揄された時期もありました。確かにプールに行くと「養老院か」と思うほど、引退したおじいさん、おばあさんが多かった・・。






ところが2013年、ザ リージェント サヌール(現インターコンチネンタル サヌール)、さらにはマヤ サヌールのオープンを機に、サヌールに新しい息吹が入ります。
以前のトラディショナルホテルとは全く異なる、モダンなホテルがオープンすることで、徐々に若いカップルや家族連れが集まり、サヌールにも新しいレストランやお店が少しずつ増えてきました。


2020年代以降になると、ハイアット系ホテルのオープン、古いホテルの大規模改装、大型ショッピングモール アイコンバリの開業と、老若男女多くの観光客が集まるエリアになっています。




人気となったサヌールですが、地元の人々も多く暮らしているため、観光地でありながらもバリ本来の暮らしや文化を感じられるのが魅力のひとつです。






高級ホテルやヴィラ、小規模なブティックホテル、レストラン、スパ、カフェなど、観光客向け施設と共に、朝市が開かれたり、裏通りには小さなワルンが多く、伝統的なバリ文化と落ち着いたビーチリゾートの雰囲気が絶妙に融合したエリアといえるでしょう。






他エリアとの所要時間(車) は以下の通りです。
- ングラライ空港から30分〜45分
- クタから 40分
- スミニャック 50分
- チャングー 1時間10分
- ヌサドゥア、ジンバラン 20分〜40分
- ウブド 1時間15分
サヌールの観光ベスト3
サヌールは朝日と共に一日が始まります。ビーチ沿いでは地元の人たちがジョギングやヨガをしている光景が見られます。海沿いの遊歩道は清潔で気持ちいい!
ホテルで朝食を食べたら、あちこちにあるレンタサイクル屋さんで自転車を借り、午前中の涼しい時間帯に、サイクリングを楽しんではいかがでしょう。


散歩やサイクリングで喉が渇いたら、ビーチ沿いのカフェで一休み。穏やかな海に浮かぶジュクンと呼ばれる伝統ボートを眺めながら飲むコーヒーは至福のひと時です。
メイン通りのジャラン タンブリンガン(Jl. Tamblingan)には新興ペストリーショップ&カフェがあちこちにあります。


サヌールは、シュノーケリングやSUP、シーカヤックなど、マリンスポーツができます。波が比較的穏やかなため、波打ち際なら泳げるし、初心者やお子様でも安心して楽しめます。
午後は、ホテルのプールサイドでまったり。元気が有り余ってる人は、メイン通りから一本入った裏通りや、バイパス沿い北側エリアの散策がおすすめ。在住者が通う人気店があちこちにあり、バリ人の生活を垣間見ることができます。


夕方以降はスパとディナーでリラックス。サヌールにはヨガスタジオが幾つかあり、中にはヒーリングパワーのあるセラピストがいるお忍びスパもあります。


ディナーは、インドネシア料理、イタリアン、フレンチ、和食など多彩なジャンルが選べるのも魅力。ビーチ沿いのレストランでは、ライトアップされた海を眺めながらロマンティックなディナータイムを過ごすことができます。。


遊び方1 静かで落ち着いたビーチリゾートを楽しむ
サヌールのビーチは波が穏やかで、観光客も比較的少なめ。ゆっくりとした時間を過ごしたい方にぴったりです。


遊び方2 朝の海沿い散歩や街歩きが気持ちいい
全長5kmにわたるビーチ沿いの遊歩道があり、早朝の散歩やサイクリングに最適。海から昇る朝日が美しく、心が洗われます。
またサヌールのメイン通りは、他のエリアと違って木陰が多く、比較的歩きやすい。お土産屋をぶらぶらのぞいたり、スーパーマーケットで買い出ししたりできます。


遊び方3 サヌールを拠点に島々へ
実はサヌールビーチからは、人気の離島、レンボンガン島、チュニンガン島、ヌサペニダ島へのボートが出ています。ボートターミナルまでは多くのホテルから徒歩または車ですぐの距離。朝出発して夕方戻る日帰りツアーも多く、サヌール滞在中に一日だけ離島アドベンチャーを加えるのもおすすめです


サヌールの地図
サヌールは、タンブリンガン通り沿いにホテル、レストラン、お土産ショップが集中しており、旅行者は通りを南下、または北上する動きがメインとなります。マーニやフラニーがおすすめするスポットを数字と色で表示しています(青=ホテル、緑=お土産ショップ、赤=レストラン&カフェ、紫=スパ、オレンジ=観光地)。
バリビーチホテル〜マクドナルド
バリビーチホテルの北のビーチ沿いに、ワルン マック ベンという大人気ワルンがあります。めちゃ辛いので覚悟して。
旅行とはあまり関係ありませんが、メルサヌールの近くに、バリ島最大規模の大病院が開業し、バリ人だけでなく、旅行者にとっても心強いです。
①インナグランドバリビーチ ②メル サヌール
①ジャングル ゴールド チョコレート本店 ②グランドラッキースーパーマーケット
①ワルン マック ベン ②マクドナルド
①サヌール港 ②バリインターナショナルホスピタル(ERあり)


マクドナルド〜タンジュンサリホテル
ジャラン バイパス ングラライ沿いにあるマクドナルド(24時間営業)の角を曲がり、ジャラン パンタイ シンドゥ(Jl. Pantai Sindhu)に向かって歩いてすぐのところに、シンドゥナイトマーケットと呼ばれる地元の市場があります。
大きくはありませんが、早朝は朝市が開かれ、夜は屋台が数軒並び、夕飯を食べにやってくる旅行者が少なからずいます。近くにあるアリーナパブ&レストランは、地元でも有名な老舗ステーキハウスです。
ビーチ沿いには、ソウルオンザビーチ等、オーシャンビューを売りにした人気カフェが並んでいます。ビーチ沿いにあるホテルのレストランは、外部ゲストも気軽に利用できます。
タンブリンガン通り沿いに、2024年オープンした大型ショッピンモール、アイコン バリは、なんでもそろっているので、サヌール滞在中、一度は行ってみる価値ありです。
タンジュンサリホテルから、南にあるビーチ沿いのホテルは、全て開業40〜50年クラスの老舗ホテルばかり。せっかくサヌールに泊まるなら、オンザビーチのホテルに泊まると、リゾート気分が高まりますよ。
①セガラ ビレッジ ホテル ②ケジョラスイーツサヌール ③タンジュンサリホテル
①アイコンモール
①ワルンサロ ②カヨマニス レストラン ③ナシ バリ マデ ウェティ ④バードハウスバリ ⑤ソウルオンザビーチ ⑥ノーティー ヌリーズ ワルン サヌール
①シンドゥ ナイト マーケット ②シンドゥ ドゥワラワティ タートル コンサヴェーション




タンジュンサリホテル〜アルタスダナサヌールスーパー
タンブリンガン通りにある、 アルタ スダナ サヌール スーパーマーケットは古くはハルディスという名前で親しまれてきた地元のスーパーで、改装してからも人気です。
タンブリンガン通り沿いには、スターバックス サヌールをはじめ、カフェ、レストラン、ショップがちょこちょこあります。
①グリヤ サントリアン ②スイスベル ワトゥ ジンバー ③スワスティカ バンガローズ ④マハギリ ヴィラズ サヌール
①アルタ スダナ スーパーマーケット ②ア クレア サヌール
①エッジ コーヒー サヌール ②スターバックス サヌール ③リラ ワルン
①サントリアンアートギャラリー




アルタスダナサヌールスーパー〜アートテル サヌール
マヤサヌールからアンダーズバリの間の通りは、ホテルがデカすぎて、ほとんどが店らしい店はありません。通り沿いの木陰で、タクシー運転手が休んでたりします。
有名なバトゥ ジンバー カフェを背にして、タンブリンガン通りを挟んで入るガン ペンジョール アグン(Gg. Penjor Agung)という細い路地には、最近、ゲストハウス、小さなワルン、バーが増えています。海からは少し離れますが、地元の人達に混じって現地に暮らすように滞在したい人には穴場エリアです。
①アカヤ バリ ②マヤ サヌール ③アンダーズ バリ ④ハイアット リージェンシー バリ ⑤アートテル サヌール ⑥クルンプ バリ リゾート
①マギタ ホーム デコXL ②ルムット ③パントリー ④ガーディアン サヌール(ドラッグストア)⑤ ブルーミーティー
①バトゥ ジンバー カフェ ②ホワイト オーキッド ③リラ パンタイ ④ストゥージャ ディ パンタイStuja di Pantai ⑤ジュプン サヌール ⑥ワルン クリシュナ
①プアマナ サヌール ②スパ アット マヤ サヌール ③コア シャラ ヨガ スタジオ
①ネウンカフェ(Neun Cafe)のフラワーガーデン


ハイアットリージェンシーバリ以南
タンブリンガン通りの名称が、ジャラン ケマラ(Jl. Cemara)に変わる通り沿いはバーが多いです。
プリサントリアン、スダマラサヌール、プラマサヌール、メルキュールサヌールと大型ホテルが多いので、食事や買い物には困りません。
①プリサントリアン ②スダマラ スイーツ ③アカナ ブティック ホテル ④スミトラ ラグジュアリー ヴィラ ⑤アトリエルテ ヴィラ ⑥べベック コテージ サヌール
①ペピート スーパーマーケット ②クバラ ホームサヌール ③ウタマ スパイス サヌール ④ハッテンワイン
①ラヴァ ガストロ バー&グリル ②ワルン ジャワ モロ スネン ③ソウル イン ア ボウル ④ワルン ブナナ サヌール ⑤ワルン バンブ ルル ソプ クパラ イカン ⑥ハノイ バイ メヴイ
①パワー オブ ナウ オアシス
①スターバックス ユナイテッド イン ダイバーシティー




サヌールの移動手段とモデルコース
サヌールのメイン通りは歩道が整備されており、クタやスミニャックほど渋滞が激しくないので、通り沿いをのんびり散歩できますが、さすがにタンブリンガン通りを、インターコンチネンタルサヌールからアイコンバリまで歩こうとすると30分以上かかるので、メータータクシー、またはGrabを利用します。
サヌールは坂がない平坦な土地なので、レンタサイクルを借りて走るのも楽しいです。
モデルコース(所要時間6時間)
サヌール街歩きは、メイン通りであるタンブリンガン通りを効率よく上下移動するのがポイントです。以下、モデルコースを考えてみました。


















サヌールの歩き方の注意点
- タンブリンガン通りを歩くのに危ないことはありませんが、後ろから走ってきたバイクに、肩にかけていたバッグをひったくられた事例が起きているので、歩くときは前だけでなく後ろからも注意しましょう。
- 昼間は明るいタンブリンガン通りですが、夜になると灯りが無く寂しくなる箇所がところどころあります。特に細い路地は夜になると真っ暗になるので、女性一人で歩くときには気を付けましょう。
- 地図を見てわかる通り、ジンバランからウブドへ行くより、サヌールからウブドへ行ったほうがはるかに近く、渋滞にも巻き込まれません。また遠くに感じるバリ動物園、バリサファリも、サヌールからだと車で40分ほどで到着します。観光の拠点として、サヌールに宿泊するのは、賢い選択です。
バリ島旅行の行き先に迷ったとき、ぜひ選択肢に加えていただきたいのがサヌールです。
派手さはないけれど、のんびりとした時間が流れるエリアで、通称「サヌラー」と呼ばれる根強いリピーターがいるほど、独特の空気感に惹かれて毎年訪れる人がいます。チェックインバリのお客様でも、サヌールに1ヶ月近く滞在される方もいらっしゃいます。
古いものと新しいものが交差するエリア。サヌールでゆったりした時間に身を任せてみましょう。
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