日本の「てりやきマックバーガー」が、マクドナルドの世界的経営戦略の転換点になったことをご存知でしょうか。
それまでマクドナルドは、全世界共通メニューで展開していましたが、日本マクドナルドが1989年に開発した「てりやきマック」の成功を機に、各国のマクドナルドが現地の食文化に応じた独自メニューを開発するようになったのです(以上マクドナルドオフィシャル資料より)。
今回はインドネシアのマックが日本と違う点をご紹介しましょう。
マクドナルド バリのポイント
- メニューは基本的にタッチパネルで選びます
- スパイシーフライドチキン、ライスメニュー、お粥等インドネシア独自メニューがあります
- フラッペ、ケーキ、エスプレッソ等が充実し、カフェとしても利用できます
驚いたこと1:入っていきなり巨大タッチパネルの関門に!?
今回マーニが利用したお店はマクナルド サヌール店。
かなり古くから営業している店舗で、サヌール在住のバリ人に「今泊まっているホテルはサヌールのマックの近く」というと、百発百中通じるという超有名店です。バイパス ングラライ通りというメイン通りに面しており、立ち寄り場所として便利ということでも知られています。
扉をあけてびっくり! レジの前にドーンと巨大タッチパネルが3台あり、入ってくる人皆、慣れた様子でパネルを操作して注文します。
コロナ禍で導入された非接触システムで、指で上下にスクロールし欲しいものをタップするだけなのですが、インドネシア語で書かれており、操作の仕方がわからず戸惑っていると、レジスタッフの女の子が出てきて「何をご注文しますか?」と聞いてくれました。女神降臨。
店員さんとパネルを見ながら、マーニが希望を伝えると「ドリンクは何にする?」「テイクアウトにする?」とオプションを聞いてくれ、無事注文完了。
レジは、オーダー済ませた人の会計と品物受取カウンターと化している様子でした(もちろんレジでも注文できると思いますが)。
支払いを済ませ待っていると、モニターに番号が表示され、レシート番号を提示して品物を受け取ります。
今回注文したドリンク付きセットで46,000ルピア、日本円で約450円。内容が違うので判断が難しいですが、肌感覚からすると日本のマックの3分の2位の料金でしょうか。さすが世界的ファーストフード。お安いです。
ちなみにテイクアウトは追加2,000ルピアがかかります。
驚いたこと2:バリ島のマクドにはおにぎり仕様のライスがある
マーニが注文したのがパナス スペシャルという、スパイシーチキン唐揚げとライスのセットです。
日本のマックだと、鶏料理はナゲット程度ですが、ケンタッキーかよ!と思うほど、チキンメニューが充実しています。
インドネシアは、バリ以外の州はイスラム教徒が多く牛を食べれないという理由と、もともとインドネシア人がチキンが大好きというお国柄でしょう。地域に根ざした独自展開メニューです。
チキンはクリスピータイプの唐辛子系のホットチキンがメインで、辛い料理が好きな人には刺激的な味です。
ハンバーガーと同じサイズのライスは、ペーパーで包まれており、片手で持って食べれるというジャパニーズおにぎり仕様でした。
お味の方ですが、ライスがジャスミンライスでパサパサ。付け合わせのスクランブルエッグもべちゃっとしてて、日本人は苦手な人が多そう(笑)。
一方、チキンはスパイスソースを付けると辛くて美味しかったです。チキンはコリアンソース味も選べます。
マーニは注文しませんでしたが、メニューには、ブブルアヤムというインドネシア風お粥、地域特有メニューもありました。ヒアイズインドネシア〜。
驚いたこと3:ドリンクメニューが超充実! マクドの顔をしたカフェ
食事の方は期待値60%でしたが、感心したのがドリンクです。
アイスコーヒーの上にソフトクリームを乗せ、さらに中にタピオカが入るという、一度に3つを詰め込んだ究極のドリンク。
一歩間違うとドツボにハマりそうな組み合わせですが(笑)、コーヒーが 美味しく、口の中でタピオカが転がり、飲み終わる頃に溶けたクリームがジワるという、やるじゃん!アイスコーヒージェリーフロートでした。
実は、マクドナルド サヌール店は、コーヒーが、カフェラテ、マキアート、アフォガート、ラテ、エスプレッソと、そんじょそこらのカフェを圧倒する品揃えで、しかも、ほとんどがホットとアイスを選べるという柔軟性。
さらにケーキ、クロワッサン、サンデーといったデザート類も充実し、ハンバーガー屋というよりカフェと呼んだ方が良さそうです。
現在、日本のマクドナルドもバリスタを置く等、カフェメニューを充実させてきていますが、インドネシア マクドナルドも、空前のカフェブームに乗り遅れまいと頑張っているようです。
地域独自メニュー戦略でしょう、インドネシアのマクドナルドにシェークはなく、代わりにマンゴーフラッペ、ヘーゼルナッツフラッペと、フラッペ類が幅を利かせてました。マックフルーリーはインドネシアにもあります。
座席が多く、ドライブスルーもできるマクドナルド サヌール店
マクドナルド サヌール店は、最近改装したらしくきれいで、座席数が多く、トイレも大人用と子供用と高さの異なる洗面台が用意されるなど、使いやすそうでした。
ドライブスルーもあるので、カーチャーターの途中、ガイドさんに手伝ってもらい、チキンバーガーやアイスキャラメルラテを注文して、車の中で食べるのもアリです。
バリ島では、クタ、レギャン、ジンバランにもあるので「McDonald’s」の看板を見つけたら、インドネシア独自メニューを楽しんでみてください。
ちなみにバリ島のマックは24時間営業です! 営業時間も独自路線?!
基本情報
店名 | マクドナルド サヌール(McDonald’s Sanur) |
住所 | Jl. Bypass Ngurah Rai No.109, Sanur, Bali, Kota Denpasar, Bali |
TEL | +62-811-1927472 |
URL | https://www.mcdonalds.co.id |
営業時間 | 24時間 |