バリ島旅行者が知っておくべき旅先のマナーとタブー

バリ島は日本と宗教や文化が異なるので、旅行者が知っておくべき旅先のマナーがあります。

短パンやタンクトップでは、お寺に入れないってほんと?

道端のお供えを蹴っちゃったけど大丈夫かな?

左手を使っちゃいけないって本当?

本記事を読めば、バリ島旅行が円滑に楽しくなるでしょう。

目次

寺院に入る時は肌を露出しない

バリ島はインドネシアの中でも独自の文化であるバリヒンドゥー教徒が9割を占める島で、大小合わせると50,000もの寺があると言われています。

夕日で有名なタナロット寺院は世界中から多くの観光客が訪れます。

ブサキ寺院、タマンアユン寺院等、有名なお寺は外国人観光客もお参りが出来ますが、素肌を出して寺院へ入るのはマナー違反なので、短パンやミニスカート、タンクトップは避けましょう。

ティルタエンプル寺院ではサルンとスレンダンが無料で観光客に貸し出されます。

各寺院では、観光客向けにレンタル用のサルン(腰巻き)やスレンダン(腰紐)が用意されているので、着用してからお参りしましょう。

マーニ

できれば上半身も長袖が正装ですが、暑い国なので外国人旅行者の場合、上半身は半袖、タンクトップでも大丈夫です。

生理中は寺院の入場不可

バリでは血は不浄とされているので、残念ながら生理中の場合は、お寺への立ち入りは禁止されています。また、出産後42日以内の女性、生後3ヶ月以内の赤ちゃん、怪我人、身内が無くなった方等も、不浄とされ寺院への立ち入りは禁止されています。

有名なティルタエンプル寺院は外国人もお参りできますが、現地の人を敬う気持ちを忘れないようにしましょう。

バリ島では飲酒時寺院への入場不可

バリ島では、飲酒している人は寺院への立ち入りが禁止されています。お寺へお参りに行く前はお酒は飲まないように気をつけて下さい。

ウブドのバリダンスの会場でビールが販売されている場合は、飲んでも問題ありません。

左手で握手しない

外国人旅行者が泊まるホテルのトイレは水洗ですが、インドネシアでは水洗トイレはまだ広く普及しておらず、トイレの際は桶から水をすくって左手で洗います。

そのため左手は不浄とされ、左手を使って握手したり、相手に物を渡したり、指差したり、食事をするのはタブーです。

左利きの方はちょっと面倒でしょうが、気をつけてみて下さい。

マーニ

左利きの人がレストランで食事をする時は、無理に右手でなくても大丈夫です。

人の頭に触れない

バリ島の子供達って、大きな黒目がクルクルと輝いて、ホントにかわいいんですよね。つい、頭をヨシヨシと撫でちゃいたい気持ちになるかもしれませんが、ちょっと待った!

バリ島の結婚式でブライズメイドを務める子供たち。

バリ島では頭には神様が宿る神聖な所とされている聖域なので、むやみに人の頭を触ったり、撫でるのは控えましょう。

観光客がスパで頭のマッサージを受けたり、床屋で頭を触られるのは問題ありません。

洗濯物を頭上より高く干さない

人の頭と同様にバリ島では高いところは神様の聖域とされ、日本のように洗濯物を高く干す事はありません。

たまにバリ人の家庭で洗濯物を干してる所を目にすると、だいたい腰の位置くらいの低い所に干してあってビックリします。バリの各家庭には、サンガと呼ばれる祖先を奉る祠があり、同じ高さに干すのはタブーなんだそうです。

観光客がホテルの部屋で水着や洗濯物を干す場合、バルコニーの縁(へり)等、外側の人目につく場所は避けましょう。バルコニーに置かれている折りたたみの洗濯物干し台を使ったり、バスルームの物干しロープを使いましょう。

バリ島のホテルではベランダにタオルが干せるラックが置いてあります。

人前でバリ人を叱りつけない

バリ人は他人同士を敬います。またマイナスの感情を露わにするのはタブーとされ、特に人を怒ったり、恫喝するのは相手に失礼な事とされています。

滅多にないでしょうが、何かでバリ人に対して怒りが込み上げたとしても、一度深呼吸して、怒りに任せて怒らないであげてください。特に人前で叱られるのは、彼らにとって恥をかかされたとなるので注意が必要です。

温かい笑顔で手を合わせてお出迎えしてくれるホテルスタッフ。

ニュピの日は外出禁止

バリ島は、欧米とは異なるバリヒンドゥー教独自のウク暦があり、1月1日ではなく、毎年3月のいずれかの日にニュピと呼ばれる新年が来ます。

ニュピ、いわゆる日本で言う元旦の日は、静寂に過ごす日とされ、人々は外出、仕事、学校等活動が禁止、飛行機の発着すら禁止され、家で灯りを消し静かに過ごします。

観光客もホテルから外へ出ることは禁止されますが、敷地内であれば動けます。静寂の日を楽しんでみて下さい。

マーニ

夜になると街灯は消され、各家庭やホテルの部屋の明かりも漏れないようカーテンを閉めるので、ニュピの日は美しい星空が鑑賞できます。

寺院や観光地のものを勝手に持ち帰らない

寺院や観光地で何気ない石やお供えに目を引かれて手にする事もあるでしょう。

しかし、物には意味があってその場所にあるので、旅の思い出にと日本へ持ち帰るのはマナー違反です。ちょっと怖い話で、持って帰ってはいけないモノを持ち帰ると体調を崩したりする事もあると聞きますので、ご注意ください。

ウブド近郊のゴアガジャの遺跡。彫り物に傷をつけないようにしましょう。

路上のお供えは蹴っても大丈夫

バリ島では、毎日数回、神様へのお供えがされます。

道を歩いていると、お花やお菓子をお供えしたチャナンが置かれているのをよく目にしますが、うっかり踏んだり、蹴ったりしても問題ありません。

まれに観光客に難くせをつけて、チャナンを蹴ったからお金を取ろうとする人がいますが、無視して下さい。

撮影禁止場所に注意

スマホとSNSの普及で、誰もが気軽に写真撮影、アップする時代ですが、観光地や寺院、ショップや高級レストランでは、一部撮影が許可されていない所もあります。

撮影NGの場所があるので、注意しましょう。

観光地によっては立ち入り禁止のエリアがあるので注意しましょう。

裸で出歩く

バリ島へ行くと、上半身裸、裸足で町を歩いている欧米人を見かけますが、バリ島では人前で肌を露出するのは、はしたないとされています。

日本人では少ないと思いますが、ビーチやプール以外の場所で、上半身裸でウロウロするのは止めましょう。

マーニ

昼間、ホテルのプールサイドやビーチにあるレストランやバーで、水着のまま食事をするのはOKです。けれど、夜になるとガラリと雰囲気が変わるので、上半身裸でお酒を飲んだり食事をするのはNGです。また特に高級ホテルのロビーを、上半身裸、裸足でうろうろするのは昼まであってもNGです。

バリの伝統的舞踊のケチャックダンスでは、上半身裸の男性達が歌を歌いながら踊りますが、下半身はサルンとスレンダンが巻かれた正装なので、マナー違反ではないのです。

歩き煙草禁止

日本でも路上喫煙は禁止されていますが、バリ島でも同様に人混みで歩き煙草をするのは危ないので止めましょう。

ポイ捨ては、もってのほか!

バリ島のティダアパアパ

様々なマナーやタブーについて解説してきましたが、もしバリ島は堅苦しいところだなと感じた方がいらっしゃったら、マーニが、友達から聞いた話をご紹介しましょう。

その友達はバリ島で、とあるカーチャーターを予約していたのですが、約束の時間になってもドライバーは来ず、1時間も遅れてきて「ごめんなさい、ハーハー(息が上がってる)、バトミントンやってて遅くなっちゃった(ハーハー)」と汗だくの運転手が来たそうです。

写真の人物は話に出てくるドライバーとは関係ない方です(笑)。

友達は怒りを通り越して、笑っちゃたそうで、さらにその後友達はそのドライバーと仲良くなり、毎年バリ島へ行くたびにチャーターをお願いする仲になったそうです。

電車が1分刻みで正確に動く日本からすると考えられない事ですが、バリ島(インドネシア)には「ティダッアパ アパ(Tidak Apa Apa)」=気にしない、という言葉があります。

雨降ってきちゃったよ

ティダッアパ アパ

というように、もちろん時間に遅れたり、ミスが起きてしまうことはいけないことですが、郷に入りては郷に従え、おおらかなバリ島文化に触れていると、なんだか自分も気が楽になれるんです

お祈りしているバリ人に、自分もお参りにしていいか?と尋ねると喜んで手招きしてくれる懐の深さがバリにはあります。

このページのまとめ

バリ島は日本とは違う文化、宗教観があるため、同じ物を見ていても感じ方が異なることがあります。

違うことを前提としつつ、同じ人として互いに敬う気持ちが大切です。

マナーやタブーが違う事もありますが、あまり難しく考えずに、楽しいバリ島旅行になりますように!

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