ノスタルジックなインドネシア宮廷文化を感じるトゥグバリの「イワ レストラン」

古代12世紀マジャパヒト王国時代を再現したトゥグバリ ホテルは、1998年にオープンした歴史あるホテルです。以前から名前は知っていましたが、実際に行くのは今回が初めてです。

今回、友人との会食にトゥグ バリ ホテルのメインダイニング「イワ レストラン(IWA Restaurant)」に行ってきました。

目次

イワ レストランのポイント

ポイント
  1. 細部までこだわった古代12世紀マジャパヒト王国時代を再現したレストランです
  2. 本格的な美味しいインドネシア料理が食べられます
  3. おすすめはインドネシアの宮廷料理リスタフェルです

トゥグ バリ ホテルで巨大なガルーダがお出迎え

ホテル トゥグ バリに1歩入ると、古き良き時代を感じさせるバリワールドが全開です。

ホテルエントランスではバリの石像がシンメトリーにお出迎え。

実はトゥグバリイワレストランは、これと言ったエリアはなく、ホテル内のどこでもゲストが食べたい場所で食事が出来るようになっている珍しい作りです。

バリ島の伝統文化のワヤンクリが飾られたロビー。

ガルーダステージと呼ばれる広間の入り口には、シンメトリーに置かれた石像があり、中に入ると高いアランアラン式のココナッツの葉で編まれた屋根に目を奪われます。

石像や柱には、魔除けとされる黒と白のチェックのポレン柄の布が巻き付けられています。

中では、巨大な木彫りのガルーダがお出迎えしてくれて、間接照明の中、キャンドルの灯りがゆらゆらとロマンティクに照らし出す空間は、正に陰翳礼讃。

ガルーダステージの周りにテーブルがあり、主にゲストはこのメインロビーの周りで食事を楽しみます。

最近はモダンなホテルやレストランに目が行きがちですが、バリ建築を隅から隅まで採り入れ、インドネシアの美しいアンティークを配したトゥグバリの演出には圧倒されるばかりです。

ワヤンクリをモチーフにした凝ったウッドカービングのバー。

ちなみにレストラン名は、バリの歴史を綴った写本に出てくる伝説の人「クボ イワ(Kebo Iwa)」に由来します。

写真は明るめに加工してますが、実際はもっと暗くムードたっぷりのバー。

ロビーに着くとバリの伝統的な制服を着たスタッフが、私たちの名前を確認すると個室へと案内してくれました。

お部屋はフランジパニの花やヤシの葉をカットした飾り付けが窓辺に美しく吊られ、バナナの葉にはゲストの名前が手書きされ、素朴なおもてなしの心を感じます。

7種類もの珍しいサンバルが食べられるトゥグ バリ レストラン

友人と久しぶりの再会を祝して、まずはボトルのスパークリングワイン(700,000ルピア)で乾杯です。

メニューは、前菜、揚げ物、魚介、メインと珍しいインドネシア料理が種類豊富に並びます。嬉しい事に、スモールサイズレギュラーサイズがあるので、食べたい量、また辛さの度合いも選ぶことができます。

特に目を引いたのがサンバルです。流石インドネシア料理に特化しているだけあって、各地の有名なサンバルが7種類も揃っているのです(以下各5,000ルピア)。

  • サンバル マタ バリ(エシャロット、チリ、トラシ、レモングラス、コブミカンの葉)
  • サンバル ダブダブ マナド(トマト、エシャロット、チリ、タイバジル&ライムジュース)
  • サンバル ロンボク ヒジョー パンダン(グリーンチリ、ライム、グリーン&赤トマト)
  • サンバル テロン ジャワ(焼きなす、ベイリーフ、コブミカンの葉、チリ、にんにく、エシャロット)
  • サンバル ボンコット バリ(ジンジャーの花、チリ、エシャロット、トラシ)
  • サンバル バジャック ジャワ(トマト、トラシ、チリ、キャンドルナッツ、エシャロット
  • サンバル イカン アシン パダン(アンチョビ、ターメリック、レモングラス、ジンジャー、ココナッツミルク)

私もバリでは色々なレストランに行きましたが、こんなにサンバルの種類を揃えているレストランは初めてです。検討の末、サンバルボンコットテロンジャワの2種類を選んでみました。

右がサンバルボンコット、左がテロンジャワ。

そのほかに、豆腐ともやしの和え物のトゲ ダン タフ(30,000ルピア)、魚のつみれの串焼きのサテリリッ(120,000ルピア)等を注文しました。

スパイスやハーブがふんだんに使用された料理はどれも香り、味共に素晴らしかったです。特に生姜の花のつぼみを使ったサンバルボンコットは、滅多に味わえないサンバルでサテリリッに合わせて頂くと、とても美味しかったです。

器もテラコッタ、石、木製と重厚感のある自然素材にバナナの葉や竹かごを合わせてあり、プリミティブで素敵でした。

美味しいインドネシアンディナーで会話も弾み、とても素敵な夜となりました。

おすすめはインドネシアの宮廷料理リスタフェル

イワレストランで、どの料理を選んだら良いか迷ったら、インドネシアの王宮料理とされるリスタフェルを選んでください。

バリのガムラン音楽と共にリスタフェル料理を運ぶスタッフの様子。

様々な種類のインドネシア料理をバリ衣装に身を包んだ大勢のスタッフが運んで来て、少しずつお皿に盛り付けてくれる様は、ゴージャスな旅の記念になるでしょう。

チャングーには、アメティスヴィラ等、おしゃれなホテルがいくつかありますが、インドネシアのアンティーク品が飾られたアートな空間で、リアルなインドネシアが堪能できる「イワレストラン」は、歴史を遡ってノスタルジックな空間にタイムスリップしたようでした。

バリ島が初めての方や、東南アジアの重厚なアート好きの方を誘えば、きっと素敵なサプライズを演出出来るでしょう。

※料金は別途税サ21%加算。本記事は2019年9月現在。

基本情報

店名イワ レストラン(ホテル トゥグ バリ内) (IWA Restaurant, Hotel Tugu Bali)
住所Jl. Pantai Batu Bolong, Canggu Beach, Bali
TEL+62-361-4731701
URLhttps://tuguhotels.com
営業時間07:00~22:30
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