バリ島旅行のチップの不安解消します! 金額の相場とシチュエーション別完全ガイド

海外旅行に慣れている方なら、渡航先でのチップの目安やタイミングは熟知されているでしょう。そんな旅の達人はさておき、初めてバリ島へ行く方、そして未だにチップに悩む方へ、チップを渡す場面やマナー、金額をまとめてみたいと思います。

バリ島に今度初めて行くんだけど、チップって必要なのかしら?ハワイとは違う感じ?

基本的にバリ島ではチップは不要です。

ただ、欧米人旅行者が多く訪れるバリ島では、チップを払う人も増えて来ました。個人的に特別なお願いをして、サービスを受けた時は、心付けとしてチップを渡すと喜ばれるのは間違いないでしょう。

そこで、どういう場面でチップが必要か、また必要でないか。必要な場合、いくらくらい渡したらよいか、バリ島暦20年、これまで数々のチップを渡してきたスタッフが、場面別の相場をまとめてみました。

目次

バリ島のチップの金額の目安

初めてのバリだから、チップをいくら渡せば良いのかが判らないなぁ。

20年くらい前は、チップの目安は5,000ルピア位でしたが、最近は物価も上がっているので、だいたい、チップの目安は10,000~20,000ルピアくらいからです。日本円を渡しても使えないので、現地のインドネシアの紙幣を使用しましょう。

2023年12月現在のレートは、10,000ルピア=95.19円です。10,000ルピアは大体100円くらいと覚えておきましょう。バリ島の紙幣は、ゼロが沢山あるので、初めてみると戸惑いますが、下二桁のゼロを2つ取ると目安になります。

インドネシアの紙幣。ゼロが多いのでチップを渡す時に間違えないように注意しましょう。

バリ島でチップを渡す予算とシチュエーション一覧

旅行をしていると様々な場面で、チップを渡そうかな?と思う事もあるでしょう。

  • ホテルで重たいスーツケースを運んでもらって助かった
  • スパでマッサージしてもらったら、とても気持ちが良かった
  • 1日ガイドさんにバリ島を楽しく案内してもらって嬉しかった

こんな時にやっぱりチップを心付けとして渡したい場合は、だいたいの予算をまとめてみました。

シチュエーション予算(Rp=ルピア)
ホテルでポーターに荷物を運んでもらった(1個当たり)Rp.10,000~
ホテルのハウスキーパーRp.10,000~20,000
ガイドさん、カーチャーター(短時間)Rp.10,000~20,000
ガイドさん、カーチャーター(1日)Rp.50,000~100,000
スパ、エステ(短時間)Rp.10,000~20,000
スパ、エステ(長時間)Rp.30,000~50,000

では具体的に、バリ島で訪れた先々で、具体的なチップを渡すタイミングと金額をみてみましょう。

私の場合、海外に行った時は、現地のジュースとかコーヒー1本の飲み物の価格を最低チップの目安にしています。バリ島のコンビニでコーラ1本がだいたい10,000ルピア弱です。

バリ島のホテルでチップが必要な場合

一般的に海外のホテルでは、枕銭といって、清掃スタッフが入る前、枕元にお金を置いておくシステムがあります。これは、清掃してくれるスタッフへの心付け。

アメティスヴィラのかわいいタオルアートが置かれたターンダウンサービス。

しかし最近のバリ島ではお金を取らないスタッフが増えてきました。以前は毎日、シーツや枕カバーを交換してくるのが一般的でしたが、ここ数年は環境に配慮して、不要な洗濯を減らし、毎日シーツ交換しないホテルも増えているせいかなと思います。

ただ、気持ちとして渡しておきたい場合や、特にお部屋を汚してしまった時は、10,000~20,000ルピアをベッドの枕元に置いておくと良いでしょう。

マーニ

Tipこぼれ話(その1):
以前泊まったヌサドゥアのホテルで、枕の下にチップを多めに置いておいたら、通常部屋に2枚置かれるバスタオルが、夕方部屋に戻ってみるとハウスキーパーさんが1枚余分に置いてくれてました。この時こそチップの効果を感じたことはありません(笑)。

また、ホテルのチェックイン、アウトの時、ポーターに荷物を運んでもらった場合も少しチップは渡すと良いでしょう。バリ島のホテルはカートでまとめて荷物を運ぶホテルが多いですが、敷地内のアップダウンが激しかったり、エレベーターが無いホテルの場合は、人力で重たい荷物を運んでくれるので、気持ち多めにチップを渡すと喜ばれます。

同時に二つのスーツケースを運ぶ達人。

例えば、家族4人でスーツケースが5〜6個あっても、一人のポーターさんがカートとエレベータを使って運んでくれた時は、せいぜい30,000ルピア程度でよいでしょう。

アマデアリゾートでは、大型カートで一気にスーツケースを運んじゃいます。

ちなみに、ホテルのルームサービスや、プールサイドで飲み物を頼んだりした場合も、基本的にサービス料は、お会計に含まれているので不要です。

プールやビーチサイドでは現金は持っていないので、部屋付けでレシートにサインすれば大丈夫です。
バリ島のヴィラでは朝食はスタッフがお部屋のキッチンで作ってくれますが、この時も特に特別な事をお願いしていなければ、チップは不要です。

観光ガイドやカーチャーターでチップが必要な場合

バリ島に到着して、空港からホテルまで車を利用する必要があります。その場合、事前にお迎えを頼むカーチャーター、もしくは宿泊先のホテルのお迎えが一般的です。この場合、送迎料金とは別にドライバーにチップを渡すと喜ばれます。おおむね、ドライバーさんは、スーツケースを車に乗せて、ホテルに到着すると荷物も下ろしてくれます。乗った距離、荷物の数にもよりますが、一人当たり、10,000~20,000ルピア程度を渡すと良いでしょう。

重たい荷物をドライバーさんが運んでくれた場合は少しチップは渡しましょう。

観光やショッピングで半日、もしくは1日、カーチャーターした場合は、50,000~100,000ルピアが相場です。ドライバーとガイドさんが二人の場合は、それぞれに渡すと良いでしょう。またとても良いサービスをしてくれたと思ったら、もちろん増やしてあげると喜ばれます。

バリ島のタクシーでチップが必要な場合

空港からタクシーに乗ったり、また町中でもタクシーを利用する場合は多いでしょう。タクシーに乗った場合は、ドライバーにどれくらいチップを渡すか悩みますが、通常は払わなくて大丈夫です。ただ、運転手は、1,000ルピアや500ルピアの細かいお釣りを持っていない事が多いので、細かいお釣りをチップ代わりに貰わなければ良いでしょう。

バリ島でメジャーなブルーバードタクシー。タクシーに乗る前はルピアの小額紙幣を用意しておきましょう。

たとえば、38,500ルピアだったとすると、50,000ルピア渡して、お釣りの11,500ルピアは受け取らなくても良いし、10,000ルピアだけ返してもらって、1,500ルピア(=約13円)を貰わないと言うのもOKです。

空港からタクシーを利用する時、荷物はドライバーさんが運んでくれたので、降りる時に料金にプラスしてチップを渡します。
旅のTips

バリ島のタクシー運転手の中には、一部、料金を勝手に釣り上げたり、チップをよこせと言ってくる人もいますが、長時間のチャーターでない場合や、あちこち立ち寄ってもらったり特別なサービスをしてもらっていない場合、10,000ルピア以上を渡す必要はありません。ちなみに、南部エリアからウブド等の郊外に行く場合は、エリア外別料金が掛かりますので、忘れずに払いましょう。

バリ人の足となるGrabバイクのドライバー。観光客も近距離の移動に便利で、アプリからチップをプラスする事も可能です。

Tipこぼれ話(その2):空港ポーター
最近は少なくなったけど、バリ島の空港でスーツケースを勝手に運んでおいて「しぇんえん、しぇんえん(千円)」ってチップを千円も貰おうとするポーターが居たけど、ジャカルタからバリ島のトランジェットで、5メートルくらい荷物を運んで「テンダラー、テンダラー」って10ドルも要求するポーターも居たわね。高すぎるから「マハール(高い)」って言って、細かいお金が5,000ルピアしか無かったからそれを渡したら、笑いながら戻されて、まさかのチップ拒否られました(笑)。

スパでチップが必要な場合

バリ島で楽しみなマッサージやエステ、スパ。こちらは料金にサービス料が含まれている場合が多いので、特に神経質になる必要はありません。

ただ、すごく気持ちよかったり、感じが良かった場合は、10,000ルピア〜を渡すと良いでしょう。

ふたりのセラピストにお世話になるトリートメントには二人にそれぞれチップを渡します。

スパによっては先払いの所もあったり、終わった後でセラピストさんと会えなかったりする事もあるので、先に渡しておくと、より良いサービスを受けられる事もあります。

終わってからセラピストさんに会えなかった場合は、受付のスタッフさんに自分の担当者に渡してくださいと託けると、きちんと手渡してくれます。

気持ち良いマッサージを受けて極楽気分になったらセラピストさんに感謝の気持ちを渡します。

私の場合は、マッサージが上手だったり、サービスが丁寧だった場合、セラピストさんに20,000~50,000ルピアくらいを渡しています。

また、スパやエステによっては、無料でホテルや空港まで送り迎えしてくれるところもあります。こんな時、トライバーさんも感じが良かったら、チップを少し渡します。

きちんと制服を着用して車のドアを開けてくれるスパのドライバーさん。

レストランでチップが必要な場合

基本的にバリ島のレストランやカフェには、既に7〜11%のサービス料が、お会計時に含まれている所が多いので、余分に払う必要はありません。

バリ島のカフェやレストランのメニューには、下の方にサービス料、税金が加算されますと記載があります。
レシートを見るとサービス料が15,600ルピア、税金が27,560ルピア加算されているのが分かります。

ローカルなカフェやワルンの場合は、サービス料は取ってない場合もあるので、現金で払う場合は、お釣りや小銭を置いていくと良いでしょう。また、レジ脇にチップボックスが置いてあるところもあるので、そこに入れるのもお手軽です。

マーニ

ワルンではあまりチップは気にしないかな。代金が35,000ルピアで財布に35,000ルピア入ってたら、ピッタリ払ってチップは渡さない。財布に50,000ルピア札しかなかったら、50,000ルピア払って「お釣りは取っておいて」と言って店を出て、かっこ良さをアピールします(笑)。

バリ島のレストランのスタッフは気が利いてサービスは良いのでサービス料を取られても気になりません。
旅のTips

例えば、アメリカの場合はレストランに行くとチップを払うのは決まりとなっていますが、これは食事代にサービス料が料金に含まれていないからです。欧米では、レストラン、ホテル、タクシー等サービス業に従事するスタッフは、お客さんから直接サービス料(=チップ)をもらう事でお給料の一部になるシステムになっています。

チップの下準備(小額紙幣の作り方)

初めてバリ島へ行く方や、久しぶりの方の場合、インドネシアルピアを持ってない場合がほとんどでしょう。この場合は、空港で1万円だけ両替しておくのがオススメです。そして、100,000ルピアのお札しかない場合は、さらに10,000ルピア10枚に、細かくしてもらうと良いでしょう。

そして、10,000ルピア札を数枚畳んで、ポケットに入れておくと、この後ホテルのチェックインや送迎で必要になるチップをサッと出せるので便利です。

旅のTips

バリ島に到着し、空港で両替したものの、10,000ルピア等の小額紙幣がもらえないときがあります。中には空港のレートは悪いので、空港両替所では両替したくないという人もいるでしょう。初日到着した直後のドライバーさんやポーターさんに、無理してチップを渡す必要はありません。小額紙幣がないんですから。ただ、どうしても渡したい場合用に、あらかじめ日本で1ドル紙幣を数枚用意しておくとスマートです。

チップのスマートな渡し方

チップは、ちょっとしたお礼と思って手渡すのが良いのですが、この時、紙幣をこれみよがしに手渡すよりも、お札を小さく畳んで手に握って、手を出して握手しながら笑顔で渡すとスマートです。

また、長期間滞在した宿などでは、あらかじめ日本のポチ袋を用意しておいて、それに入れて渡すのも旅慣れてる風でかっこいいですし、チップボックスにまとめて入れるのも良いでしょう。

Tipこぼれ話(その3);
某ホテルで聞いた話なんですが、チップは個人に渡したとしても、表に出ない裏方のスタッフも多いので、もらったスタッフはまず、ホテル内のチップを集める箱に入れ、毎月その現金をスタッフの人数で割って平等に支払われるそうです。大きなホテルの場合は異なる事もあるでしょうが、ゴトンヨロンと言う助け合いの精神があるバリ島ならではの、良いシステムだなと思いました。

バリ島では必要に応じてチップを渡しましょう

色々なシチュエーションでのチップの相場を見て来ましたが、バリ島はアメリカのように、レストランでは何パーセントが相場と言う決まった値段は無いので、そんなに神経質にならなくても大丈夫です。

カユマニスヌサドゥアの笑顔のスタッフ

島自体が観光業に従事する人が多いバリ人は、皆、人懐っこく、プロフェッショナルな仕事ぶりですが、チップ欲しさに笑顔を作ったり仕事をしている訳ではなく、本来持っているおもてなしの優しい心があるからです。

毎回チップに悩んだり、無理してチップを渡し過ぎて旅の予算が減ってしまうと、旅行自体が楽しくなくなり本末転倒になりますよね。

このページのまとめ:

旅先でよくしてもらって感謝の気持ちを表したい時に、10,000〜20,000ルピアを目安にさりげなく渡してあげると、現地の人にきっと喜ばれるでしょう。チップを旅の潤滑油と思ってうまく使うと、あなたの旅がもっとスムーズに充実したものになりますよ。

マーニ

Tipこぼれ話(その4):某ホテルで朝枕元にチップを置いて、部屋に戻ってみると、メモ帳に、ハウスキーパーさんからのメッセージが書いてありました。 ちょっと日本語がたどたどしいけど(笑)、手書きのメッセージはうれしかったです。

一生懸命書いた「漢字」がかわいいです。これもチップがもたらす旅の素敵な思い出ですね。
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