べベック コテージ サヌール

例えば、

• アマンダリ
• フォーシーズンズ リゾート ジンバラン
• オベロイ バリ
• 旧バリ ハイアット（現ハイアット リージェンシー バリ＆アンダーズ バリ）
• 旧バニヤン ツリー カマンダル（現カマンダル ウブド）
• プラタラン チャングー
• ブルガリ バリ
• ヌサ ドゥア ビーチ ホテル（リノベーション）
• ウェスティンリゾートヌサドゥア

と、誰でも一度は聞いたことがあるホテルだと思いますが、上記ホテルのランドスケープをデザインしたのが、故マデ ウィジャヤ（Made Wijaya）氏です。

オーストラリア出身で、英語名マイケル ホワイト（Michael White）。バリ島文化への深い造詣が認められ、バリの王族の養子に迎えられた彼は、バリ島の伝統的な建築様式、庭づくり、植物剪定を、ホテルのデザインに活かしました。

2016年に亡くなるまで、デビッド ボウイの私邸等、バリ島だけでなく世界で600を超えるホテル、ヴィラ、建築、庭園をデザインし、マーニも実際に上記ホテルに泊まり、バリ島の美しい庭園、植物、そしてホテルの素晴らしさに開眼したのでした。

サヌールにあるべベック コテージは、彼が住んでいた部屋をレンタル用に改築したという話ですが、フロント、レストラン、客室、プール、庭のいたるところに、マデ ウィジャヤのエッセンスが詰まっています。

植物だけでなく石像、クルクル（櫓）、祠、割れ門、ゲッコー（バリ島でよく見るトカゲ）をモチーフにした壁等、彼が選別したバリヒンドゥーオーナメントも敷地の至るところに配されています。

ホテルは一言で言うと、どこからが部屋でどこまでがパブリックなのか境がない！非常に開放的な造りです。

小さな敷地に建てられているので、正直高級感はありませんが、客室全てデザインが異なる手作りで、アットホームな雰囲気にあふれています。

べベックは数人の管理スタッフが朝食を提供し、部屋を清掃するのみで、一般的なホテルのようなサービスは期待してはいけません。

べベック コテージは、サービスを受けるホテルではなく、バリの文化、自然の中で「バリスタイル」を自ら感じ取る場所なのです。

日本や欧米のような合理的な時間枠からいったん距離を置きたい人は、ぜひ泊まってみてください。

ホテルはサヌールの中心部から離れた静かな別荘地の中にあり、まるでバリ島に暮らしている気分を味わえるでしょう。