「神々の島」、「常夏リゾート」、「ミラクルアイランド」等、バリ島を形容する言葉がいくつかありますが、実際マーニがアジア各地を旅して思うのが「バリ島は一人旅に向いている島」ということです。
バリ島ってカップルやハネムーナーが行くところで一人だと浮かないか心配・・・
そもそも自分、サーフィンや海に関心ないんだけど楽しめる?
はっきりいって人混み苦手!できるだけ誰にも合わずにバリ島で過ごせるかな?
この記事では、バリ島で一人旅ならではの楽しみ方を、実際に何十回も一人旅してきたマーニがご紹介します。
一人旅の過ごし方といっても、人それぞれだと思いますが、本記事では、一人でも周囲から浮くことなく、気後れせず、一人でも参加して楽しいものを基準に選んでみました。
宿泊ホテルを拠点に周囲を散策しよう
到着して無事ホテルにチェックインしたら、まずはホテル周辺を散策しよう。タクシーや乗り物は使わずあくまで自分の足で。
Googleマップを使いながら(使わなくてもOK)、コンビニがどこにあるか、食べ物屋さんがあるか等、自分のペースで探検します。
バリ島は街中に突然地元のお寺があったり、屋台があったり、きれいな田園風景が広がっていたり等、ガイドブックやGoogleマップには載ってない面白いものがそこかしこにあります。
友達や家族と一緒だと、相手が歩き疲れたり途中で買い物に付き合わされたり等行動を制限されるけど、1人なら疲れたらホテルに帰ればいいし、気の向くまま好奇心の思うままに歩けます。
周囲に店などがない郊外にあるホテルの場合、周辺の自然の中をウォーキングするとよいでしょう。
自転車を借りてサイクリングしよう
歩くより遠出できて、車と違って自分の好きなところで立ち止まれるのが自転車の良いところ。
最近バリ島では、自転車を無料で借りれるホテルが増えています。マーニも何度も乗っていますが、自転車で散策するのは一人旅の醍醐味です。
有料であってもだいたい一日500円位と安く、例えばサヌールには街の至る所に貸し自転車屋さんがあり、好きなときに借りて返せて便利です。
クタ、レギャン、スミニャックは交通量が多く不向きですが、クロボカン、チャングー、ジンバラン、サヌール、ウブドであれば比較的走りやすいです。
昼間は暑いので、帽子、飲み水は忘れずに!
早朝ビーチウォーキング&夕方のサンセット鑑賞に行こう
天気が良さそうなら、朝早起きして、ビーチへ行こう。観光客がまだ少ない時間帯の海は、一人で歩くのに最適。静かで心落ち着きます。ジンバランだと朝早くビーチ沿いに屋台が出ていたり、運が良ければ、海でセレモニーを行うバリ人を見かけることが出来るかもしれません。
夕方、特にクタ、スミニャック、チャングー等西部のビーチなら、サンセット鑑賞に出かけましょう。自分で缶ビール買って砂浜に腰を下ろして飲んでもいいし、ビーチ沿いにたくさんのバーやカフェ、中には簡易販売店があるので、そこで買ってもよいです。
水平線にクッキリ沈む夕陽は滅多に見ることできませんが、暮れなずむオレンジ色のインド洋は美しい。一人ならではの時間を満喫しましょう。
プールでひたすらダラダラしよう
実はマーニがバリ島にハマったきっかけの一つがこれ。普段、仕事ストレスがひどく、思い立ってバリ島に行ったところ、「バリ島には何にもしない時間があるんだ」ということに気づきました。
朝起きて朝食を食べたら、泊まってるホテルのプールサイドでひたすらゴロゴロ。山のように本を持参し、朝から晩まで毎日プールサイドで読書。疲れたらプールで泳いだり、昼寝したり。なーんもしません(笑)。
日本にいると、何かに追い立てられるような、何かしてないといけない気持ちに押し潰されそうになりますが、プールゴロゴロは、そんな一人の自分を解放してくれます。
別にゴロゴロするだけなら、日本でも出来そうに思いますが、日本というせせこましい世界を離れ、日本と全く違う気候の南の島で、海風に吹かれながら過ごすことのなんとリラックス出来ることか。
ちなみに、プールサイドでなくビーチの場合、1人だと地元バリ人が、サーフィンやらないか、土産物買わないか、と次から次へ声をかけてきて落ち着きません。荷物番をしてくれる人もいないし、トイレや食事に不自由します。
ダラダラするならホテルのプールサイドが一番です。もちろん周囲にはカップルや家族もいますが、こちらも立派なホテルのお客。気後れすることなく、デッキチェアにプールタオルを敷いてひたすらダラダラしましょう。
バリ島ではホテルのデッキチェアは無料ですが、ビーチクラブに行くと有料になります。
マッサージを受けよう
プールだらだらとセットになるのですが、もう一つマーニがはまったのがバリ島のマッサージです。
バリ島は、昔から農作業で疲れた大人を子供がマッサージしてあげる等、小さい頃から素養を積んだ人が多く、現地にはたくさんのマッサージ学校があるほど、マッサージレベルの高い地域なのです。一頃は、優秀なマッサージ技術者が日本のエステに指導に来ていたほどです。
話が脱線しましたが、ホテルのスパでもいいし、街中にあるフットマッサージ屋なら1時間1,000円くらいと高くありません。
疲れた体をメンテナンスすることは大事。一人旅だからこそ、バリ島に行って元気な自分を取り戻しましょう。
美術館やギャラリーに行こう
ウブド限定になりますが、バリヒンズー文化の中心地ウブド にはプリルキサン美術館、アルマミュージアム、ネカ美術館があり、バリ島の伝統的な絵画、彫刻等を鑑賞できます。入場料も500〜1,000円と安く、旅先で緩やかな時間に浸れます。
美術館の良いところは静かなこと。ガチャガチャした観光地が雰囲気が苦手な人には、心落ち着く時間が確保できます。
最近は少なくなりましたが、絵そのものを販売しているギャラリー軒お土産屋さんもあるので、好きな絵を買うのも楽しいです。
SNSで見つけた可愛いカフェへ行こう
最近マーニがはまっているのが、バリ島のカフェ巡りです。
今、インドネシアは空前のコーヒーブームでジャカルタ、ジョクジャカルタ、バンドン等インドネシア各地に話題のカフェがオープンし、その影響でバリ島にも沢山のカフェがオープンしています。
パートナーや家族が一緒だと、あれこれ気を使わないといけませんが、一人で過ごすカフェなら好きなだけ入り浸れます。レストランだと、どうしても、食事しなきゃ、お茶だけじゃ悪いんじゃないかと気になりますが、カフェだったらドリンク1杯でも文句言われません。
バリ島のカフェは、食事も美味しいところが多く、カフェインが苦手な人にはヘルシーフード専門のビーガンカフェもあるので、お気に入りのカフェを見つけて通ってみるのも楽しいですね。
音楽、舞踊等、芸術パフォーマンスを見よう
旅行代理店のオプショナルツアーは、催行人数が2人以上からと人数制限のあるものがあったり、そもそも一人で参加するって気後れする人もいるかもしれません。
そうした人におすすめなのが、バリ舞踊です。ウブドを中心に各舞踊団がバリダンスを開催していて、チケットは一人分から買い求めることができ、1回千円程度とそれほど高くないのも助かります。
有名なところでは日本でも公演したことがあるティルタサリ舞踊団が有名です。マーニも何度か鑑賞しましたが、生のガムラン演奏をバックに踊る踊り子さんに心奪われました。
また夕陽をバックにケチャックダンスを見る「ウルワツ寺院とケチャックダンス鑑賞ツアー」なんていうツアーもあるので、気に行ったものがあれば参加してみるのをおすすめします。
芸術に浸る時間というのは、自分を見つめ直すことができ、そして成長できる時間です。一人旅だからこそ参加してみてください。
なお毎年6月〜7月の一カ月間、首都デンパサールでバリアートフェスティバルと言う各村の伝統舞踊を競う発表会が開催され、そのレベルが高いので、チャーター車を使って観に行くのもおすすめです。
サーフレッスンを受けよう
バリ島はサーフィンのメッカで、地元バリ人でもサーフィンをする人が多く、クタ、レギャン、チャングービーチでは、地元サーファーによるサーフ教室があります。
サーファーがよく「海の上では一人になれる」と語っていますが、まさに一人ならではの時間を満喫できます。
用意するものは一切不要。水着だけで参加でき、乗り方のコツや、波乗りアシストをしてくれます。サーフ教室だと、貴重品を丘でスタッフが管理してくれるので、一人で参加しても安心です。
ヨガ教室に行こう
一人でも参加しやすいバリ島のアクティビティとしてヨガがあります。
昔から、パワースポットとして名高いバリ島は、ヨギー(ヨガをする人)に人気で、毎年ヨガのイベントが開催されたり、また現地にはヨガスタジオが多数あり、様々なプログラムが行われています。
ほとんどのヨガ教室はドロップイン(予約不要でその場でお金を払って参加)可能です。
先生は英語ですが、ヨガの場合、あまり言葉は関係ないので、参加すると気持ちがリフレッシュできます。旅行者の中にはヨガをするためにバリ島に行く人もいるほどです。
滞在中ちょっと体がなまったな、という時リフレッシュできますよ。
英語留学、マッサージ研修に参加しよう
最近流行っているのが、バリ島での語学留学です。欧米の語学教室より費用が安く、リゾート気分を味わいながら勉強できるのが人気の理由。中には、1日だけ、1レッスンだけという短いものもあります。
またマッサージ、按摩、整体師を目指している人に人気なのが、スパの短期マッサージ留学。5日間、1週間等短期集中コースがあり、マッサージ技術を学びます。
チェックインバリでも何人ものお客様からご予約を頂きますが、特にマッサージを仕事にしない人でも、興味ある方は受けてみてはいかが?中には修了証を発行してくれるところもあります。
秘境ビーチに出かけよう
バリ島のビーチというとクタやヌサドゥア等が有名ですが、最近は、秘境ビーチが人気です。
バリ島のサーファー達は、良い波を求めてあちこちのビーチに繰り出します。そうした波の立つ場所は、たいがいバイクでないと行けないようなアクセスが不便な場所にあり、サーファー達は仲間を連れ立ってバイクで行っていました。それがSNSの普及で、これまで現地の人やサーファーしか知らなかったビーチへ一般旅行者も行く人が増えたというわけです。
そうした背景から、秘境ビーチへ行くには、地元で知り合ったサーフ仲間に教えてもらうか、またはサーフィン会社に頼むと車をアレンジしてくれます。
しかしサーフィンをやらない人で、ただビーチでのんびりしたいだけの人もいるでしょう。例えばバランガンビーチは、車でも行きやすく、車をチャーターしていくことができます。
一人旅だからこそできる自由をバリ島で手に入れよう
実際にマーニがバリ島を一人旅して良かったこと、それは「自分にも他人にも優しくなれた」ことです。
日常を離れ、いつもと違った環境に身を置くことは心を解放します。日本国内の一人旅も良いですが、海外の一人旅はまさに冒険。自分のことを誰一人知らない環境の中で活動するのは大変だけど、自分が思うままに行動する喜びは、自分を多いに解放してくれます。
バリ人は、一人で旅行をしている外国人旅行者を差別しないし、逆に人懐っこい人が多いので、レストランで一人で食べていると「どこからきたの?」と話しかけてきたり、たとえ言葉が通じなくても、バリ人は温かい人が多いので、気まずい思いをすることがありません。
友達から聞いた話で、カーチャーターを予約したのに約束の時間になってもドライバーが来ない。30分も遅れてきて「ゴメンなさい、ハーハー(汗だく)、バトミントンやってて遅くなっちゃった」とドライバーの弁。これには友人も怒ることより笑っちゃったそうです。
一人旅は自分と向き合う時間。もっと頑張らないと、こんな自分じゃダメじゃないかと暗く考えていたマーニですが、時には失敗してもいい。バリ島に行って、自分も、そして他人も赦すことを学びました。
もちろん、話し相手がいない、ホテル代を割り勘にできない、なんでも自分一人でやらないといけない等、一人旅の苦労はあります。
それでも、明るい太陽、青い海、緑の森をみながら、優しく明るいバリ人を見ていると、元気になり、来てよかったと思えるのです。
ぜひバリ島へ一人旅に行くのをおすすめします!