インドネシア祝祭日カレンダーとバリ島が混む時期を徹底解説します

みなさんは「旅先で観光客が多くて大変だった」という経験はないでしょうか? インドネシア、バリ島は年間を通じて旅行者の多い観光地ですが、特に混む時期というのがあります。

できればバリ島が混む時期を避けたいものですが、それにはインドネシアカレンダーが関係しています。

今度、バリ島へ行こうと思うんだけどいつ頃が混むのかな?

空港も閉まっちゃう外出禁止のニュピがあるって聞いたけど?

バリ島のお祭りがキレイだって聞いたのでイベントに合わせて行ってみたい!

本記事では、インドネシアの祝日、並びにバリ島独自の暦について解説すると同時に、バリ島旅行歴20年以上のフラニーやマーニのこれまでの経験から、混んでる時期と混まない時期いついて徹底解説します。これを読めば、混雑時期を避けて快適なバリ島旅行ができるでしょう。

目次

2024年インドネシア祝祭日カレンダー

2024年度のインドネシアの主な祝祭日です。

1月1日(月)元旦
2月8日(木)ムハンマド昇天祭
2月10日(土)春節(イムレック)(中国の旧正月)
2月28日(水)ガルンガン
3月9日(土)クニンガン
3月11日(月)ニュピ(サカ暦の新年)
3月29日(金)聖金曜日
3月31日(日)イースター(復活祭)
4月8日(月)、9日(火)有給休暇取得奨励日
4月10日(水)、11日(木)イドゥル フィトル、レバラン ラマダン(イスラム教の断食明けの大祭)
5月1日(水)メーデー
5月9日(木)キリスト昇天祭
5月23日(木)ワイサック(ブッダの生誕記念日)
6月1日(土)パンチャシラの日
6月17日(月)イドゥル・アドハ(犠牲祭)
7月7日(日)ヒジュラ元日(イスラム暦元旦)
8月17日(土)インドネシア独立記念日
9月16日(月)ムハンマド生誕祭
9月25日(水)ガルンガン
10月5日(土)クニンガン
12月25日(水)クリスマス
12月31日(火)大晦日
一部政府の有給休暇取得奨励日が含まれます。日本のように祝日が土日にあたっても振替はありません。ガルンガン、クニンガンは祝日でないですが、バリヒンドゥー教の重要な日になります。

2025年インドネシア祝祭日カレンダー

2025年度のインドネシアの主な祝祭日です。

1月1日(水)元旦
1月27日(月)ムハンマド昇天祭
1月29日(水)春節(イムレック)(中国の旧正月)
3月29日(土)ニュピ(サカ暦の新年)
3月31日(月)、4月1日(火)イドゥル フィトル、レバラン ラマダン(イスラム教の断食明けの大祭)
4月18日(金)聖金曜日
4月20日(日)イースター(復活祭)
4月23日(水)ガルンガン
5月1日(水)メーデー
5月3日(土)クニンガン
5月12日(月)ワイサック(ブッダの生誕記念日)
5月29日(木)キリスト昇天祭
6月1日(日)パンチャシラの日
6月7日(土)イドゥル・アドハ(犠牲祭)
6月27日(金)ヒジュラ元日(イスラム暦元旦)
8月17日(土)インドネシア独立記念日
9月5日(月)ムハンマド生誕祭
11月19日(水)ガルンガン
11月29日(土)クニンガン
12月25日(木)クリスマス
12月31日(水)大晦日
一部政府の有給休暇取得奨励日が含まれます。日本のように祝日が土日にあたっても振替はありません。ガルンガン、クニンガンは祝日でないですが、バリヒンドゥー教の重要な日になります。

2025年は、祝日の並びの関係で、2025年3月28日(金)から4月7日(月)がインドネシアの大型連休となり、ハイシーズン追加料を設定しているホテルが多く見られます。また、3月29日(土)ニュピで、3月末から4月頭は、バリ島が混むことが予想されるので、旅行を予定している人は注意しましょう。

バリ島、インドネシアの重要な祝祭日

インドネシアの祝日がわかったところで、観光に関係するバリ島ならではの祭りの日と、気をつけたい主なインドネシアの祝日を挙げてみましょう。

ガルンガンとクニンガン

バリ島では、仕事や学校など対外的には西洋暦を使っていますが、島民の87%がヒンドゥー教徒であるため、生活においてはバリ島独自の暦を使っています。バリ島の暦の中でも特に重要なのが、神様や祖先の霊が地上に戻ってくる日とされるガルンガンで、ヒンドゥー教の祭事の中でも重要な行事です。

ガルンガンの1週間前になると、各家庭では、男性達が手作業でペンジョールと呼ばれる竹製の美しいのぼりを作り、家の前にたくさん立て並べるので、この時期のバリ島は華やかな街並みになりとても綺麗です。ペンジョールを目印にご先祖さまが戻ってくるとされ、日本の迎え盆にも似ています。

マーニ

ペンジョールは自分たちで作るのが基本ですが、中には買う人もいるそうです。もちろん、豪華になればなるほど値段も高くなります。

私の生まれた広島では、お盆になるとお墓に竹で作ってカラフルな色紙を貼ったぼんぼりと言う提灯をたくさん立て掛けて、ご先祖さまが帰る目印にするので、なんとなくバリ島に似てるなと思いました。

ガルンガン当日は、女性達は朝から沐浴を済ませ、クバヤと言う伝統衣装に身を包み、果物やお菓子を乗せたグボガンと言うお供えを持って寺を巡ったり、お客様をもてなしたりとみんな忙しい日です。

そして、ガルンガン10日後クニンガンと言われ、神様、祖先の霊が天に戻る日とされるので、送り盆みたいですね。

ガルンガンの時期、バリ人達は休暇を取って故郷へ戻る人も多く、バリ人のショップやワルンは休みになるところもありますが、バリヒンドゥー教徒でないインドネシア人スタッフも多いので、一般的なお店は開いています。

ちなみにガルンガンで使われるペンジョールは、35日間立てられたままなので、この時期にバリ島へ行くと、綺麗な町並みに出くわせるので、観光客にとってはバリらしさを体感出来る時でオススメです。

ニュピ

ニュピは、バリ ヒンドゥー教のサカ暦の新年で、日本のお正月に当たります。日本のように決まった日ではなく、毎年ヒンズーの司祭者が会議をして「今年は◯日にする」と日付が変わるのが特徴です。例年3月のいずれかの日となりバリヒンドゥー教にとっては、とても大切な日です。

ニュピは、当日の朝5時頃から翌日の朝6時まで静寂を守る日とされ、バリ全土で外出禁止となり、空港は閉鎖され、車の運転も不可となり人々は家から出てないで、静かに瞑想をして過ごすとされています。電気、火の使用も禁止され、仕事、殺生をしないとあり、会社関係や店鋪も全てお休みになります。

観光客であっても、滞在先ホテルから一切外出、出来ないので、この期間はのんびり楽しめるホテルを探すのがコツでしょう。

ホテルでは、夜間は灯りが外に漏れないようにすれば、室内は灯火出来ますが、外国人であってもニュピを楽しんで、日頃手から離さないスマホやパソコンの電源もオフにして「デジタルデトックス」してみるのもオススメです。

また、ニュピ当日は、バリ全土で電気が灯らないため、きれいな天の川や星空が見られます。

旅のTips

ニュピ当日、街から車が100%消えますが、急病人が出た場合の救急車、手術で外国へ移送するヘリコピター等、緊急時の運転は認められています。

ニュピ前日はオゴオゴ(写真上)と言うお祭りがあり、新年を迎える前に、地上の悪霊を追い払い清めると言う行事があり、各村では悪霊を祓う大きな張りぼての鬼や人形を作り村をパレードしながら巡り、人々は熱狂します。

バリ島リピーターの方では、オゴオゴとニュピを楽しみにバリ旅行に行かれる方も多い程です。

イドゥル フィトル、レバラン ラマダン

バリ島に住むバリ人はバリヒンドゥー教徒ですが、忘れてはならないのが、インドネシア国全体としてはイスラム教徒(ムスリム)が約87%と大半を占めることがポイントです。

イドゥルフィトルは、イスラム教のお祝いで、ラマダーンと言う1ヶ月続いた断食(太陽が出ている間は飲食しない)が明けた日の祝日で、ハリ ラヤ プアサ(ハリ=日、ラヤ=偉大な、プアサ=断食)とも言われます。

ラマダン中は、民族大移動とも言える程、インドネシア本土から休暇をとってバリ島へ遊びに来る人たちが多いので街は混み合い、車が増え大渋滞が発生するのもこの時期なので、移動時間には余裕を持って行動しましょう。また、盗難やひったくりも増えるので注意しましょう。

インドネシア独立記念日

特に現地が混む時期ではありませんが、至るところにインドネシア国旗が飾られお祝いムードになります。

カレンダーとは別にバリ島が混む時期、空いてる時期

バリ島のカレンダーとは別に、特に外国人旅行者が増える時期があります。

春節(イムレック)(中国の旧正月)

春節は中国の旧正月で通常1週間ほど中国人やインドネシア在住の華人系が正月休みを取り、バリ島へやってきます。バリ島のホテルスタッフ達が「チャイニーズ ゴールデン ウィーク」と呼ぶほど、中国人旅行者が増えます。

旧正月の時期はショッピングモールも赤いランタンが飾られ華やかです。

イースター

キリスト教の西洋諸国は、イースターホリデーと呼ばれる休暇を取るため、バリ島に欧米人旅行者が多くなります。

日本のゴールデンウィークやシルバーウィーク

バリ島に多くの日本人が旅行する時期で、現地が特に混むわけではありませんが、日本人に人気のホテル、スパ、レストラン等は早い時期に予約が埋まっていきます。

旅のTips

4月下旬から5月上旬の日本のGWは、バリ島は乾季でベストシーズンです。現地のホテルは値上がりする前の安いローシーズン料金で泊まれ、夏休みに入る前なので現地はそれほど混んでおらず、日本人が旅行するには狙い目です。

6月中旬~7月中旬

インドネシアの学校は日本と異なり7月に新学期が始まり翌年6月に終わるため、この間、学校が休みになります。そのため、現地がそれほど混むわけではありませんが、インドネシア人の子連れ家族旅行者が多くなります。

クリスマス前後と年末年始

世界中の人達がホリデーシーズンとなり、バリ島に訪れるため、道路が渋滞し、ホテル、レストラン等が混み合う時期です。特に空港周辺の渋滞が年々激しくなっているので、移動時間に注意が必要です。

バリ島がそれほど混まない時期

世界的にも長いホリデーのない9月〜12月中旬、また春節、ラマダンを除く1月中旬から6月上旬は、比較的バリ島現地は落ち着いています。

航空券も安いので、バリ島を旅行するなら狙い目の時期です。

マーニ

フラニーやマーニは、混んでる時期を避けて5〜6月、10〜11月、1〜2月頃に行くことが多いです。

このページのまとめ

バリ島の混雑時期について書いてきましたが、そうは言っても特定の日にしか旅行できない方が大半でしょう。どんなに混んでる時期でも、現地のホテルはどこかに空室はありますし、郊外に行けば人も少なく、それほど心配する必要はありません。バリ島が祭事で彩られるガルンガンやニュピを目当てに旅行する人もいます。上記の祝祭日を参考にバリ島旅行日程を立ててみてください。

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