バリ島に最速で行ける飛行機は? 直行便以外のおすすめルートとフライト時間

現在、日本(東京)からバリ島まで直行便が飛んでいるのは、ガルーダインドネシア航空のみです。

けれどガルーダ航空の料金がめちゃくちゃ高くて手が出ないよ!

直行便でなくてもいいからバリ島へ行くのにもっと安い航空会社はないの?

日程が限られているので乗り継ぎが簡単な航空会社を知りたいんだけど・・・

ガルーダ航空以外でバリ島へ行くのにおすすめの航空会社はどこ?

本記事では、バリ島までできるだけ安い航空券を探したいという方に、どのようなルートでバリ島へ行くのがよいか、おすすめの航空会社について、海外旅行歴30年、様々なルートでバリ島へ渡航した経験を持つ旅のプロが解説します。

なお本記事では、2回以上乗り継ぎしなければいけないルートや、行くのに何十時間もかかってしまう便、あまりに値段が高すぎる航空会社等は外し、現実的に使える便を紹介します。

ガルーダインドネシア航空のフライトアテンダントさん。伝統衣装をモダンにアレンジした制服がかっこいい。
目次

日本からガルーダインドネシア航空の直行便でバリ島へ行くと片道約7時間だけど時差に注意!

現在、日本からバリ島デンパサールに直行便を飛ばしている、唯一の航空会社がガルーダインドネシア航空です。先日は、2025年春から日本航空と共同事業を開始すると発表し話題になりました。

成田からデンパサールまでの直行便毎日デイリー運行しています。

2024年10月27日以降は、週に1回あったメナド駐機がなくなり、行きは昼前に日本を出発し、夕方にはバリ島に到着。帰りは深夜にバリ島を出発し、朝日本に到着するフライトスケジュールです(スケジュールは以下)。 

【直行】

GA881 成田11:00発 デンパサール17:25着
GA880 デンパサール00:20発 成田08:50着(+1翌日)

料金がコロナ前は往復10万円を切る値段でしたが、現在世界的な原油価格高騰のあおりを受け、燃油サーチャージが上昇し約10〜12万円になっています。

旅のTips

ガルーダ航空のホームページでフライト時間を検索すると、成田11時発ーバリ島17:25着と書いてあり、表示通り計算するとフライト時間は6時間25分のはずですが、ホームページの所要時間は7時間25分と書いてあります。ズレの理由は、日本とバリ島で時差が1時間あるためです。7時間というと、離陸して少ししてから機内食を食べて、軽く昼寝して、映画2本目の途中で着陸する感じで、体も疲れにくく楽ですね。 

一昔前、ディレイが多かったガルーダインドネシア航空ですが、2022年には定時運航率が最も高い航空会社に選ばれるほど優秀です。

ガルーダインドネシア航空以外のバリ島への主な飛行機と行き方(東京編) 

一方、乗り継ぎ便で実際に使える主な航空会社は、シンガポール航空、マレーシア航空、大韓航空等です。 

乗り継ぎ時間を含めてだいたい12時間くらいかかりますが、中にはシンガポール航空や大韓航空のように、10時間位で到着する便もあります。一つずつ見ていきましょう。 

おすすめ航空会社1:シンガポール航空 

なんといってもおすすめはシンガポール航空です。 

日本からシンガポールへ羽田、成田から飛んでいるだけでなく、シンガポールーバリ島間が1日5〜6本飛んでいるので、乗り継ぎ時間が少なく、片道約10時間でバリ島へ行けます。 

代表的なフライトスケジュールは以下になります。 

デイフライト:
【行き】

SQ631 羽田08:50発 シンガポール15:25着
SQ944 シンガポール16:25発 デンパサール19:05着

【帰り】

SQ935 デンパサール10:30発 シンガポール13:05着
SQ634 シンガポール14:05発 羽田21:40着

ナイトフライト:
【行き】

SQ635 羽田22:55発 シンガポール05:15着
SQ934 シンガポール06:55発 デンパサール09:35着

【帰り】

SQ945 デンパサール20:15発 シンガポール22:55着
SQ638 シンガポール23:55発 成田07:30着(+1翌日)

昼間便は、朝羽田を出て夜バリ島に到着。帰りも午前中にバリを出て、同日の夜日本に到着し、疲れにくいフライトです。 

※画像はシンガポールエアラインオフィシャルより

夜間便は、羽田を夜出発し、翌昼前にはバリ島に到着します。帰りはバリ島を夜出発し、翌朝成田に到着します。行き羽田、帰り成田というオープンジョーパターンになっていますが、行き帰り共空港を同じにすることもできます。 

帰り羽田着パターン:
【帰り】

SQ5552 デンパサール16:40発 シンガポール19:20着(ガルーダとの共同運行)
SQ636 シンガポール22:45発 羽田06:20着(+1翌日)

乗り継ぎのやり方は、飛行機降りて、ゲートにあるモニター画面で乗り継ぎ便を探し、表示されているターミナル番号とゲート番号に従って進むだけ。マーニも何度も使ってますが、チャンギ空港は、ショップやアトラクションが多く、世界の人気空港ランキングトップ10の常連で、空き時間も楽しいです。 

広くて明るいチャンギ空港。手荷物カートが沢山用意されており便利です。

なんといっても、シンガポール航空は便数が多いだけあって、料金が安い!年に数回セールをやっていて、往復7〜8万円で購入できます(税、燃油サーチャージ込み) 。

さらに就航都市が羽田、成田、関空、名古屋、福岡の他に、札幌、富山、小松、広島、沖縄からもオフィシャルサイトでバリ島往復チケットを購入でき、便利です。

マーニ

チェックインバリ+のお客様でもシンガポール航空を利用する方が増えてるなあ。

SQの機内食はエコノミークラスでも美味しいと評判です。

おすすめ航空会社2:マレーシア航空 

オープンジョーというフライトをご存知でしょうか?通常は行きと帰りで、同じ都市を飛びますが(例:成田からデンパサールへ行ってデンパサールから成田へまた戻ってくる)、オープンジョーといって出発地が異なるフライトの仕方があります。 

マレーシア航空のサイトでは行きは羽田からデンパサールへ、帰りはデンパサールから成田へというオープンジョーのフライトを予約することができ、これにより行きも帰りも約12時間と短いフライトでバリ島へ行けます。 

【行き】

MH37 羽田23:55発 クアラルンプール06:10着(+1翌日)
MH715 クアラルンプール09:00発 デンパサール12:05着

【帰り】

MH852 デンパサール19:20発 クアラルンプール22:20着
MH88 クアラルンプール23:30発 成田07:40着(+1翌日)

行きも帰りも深夜便なので、ちょっと大変ですが、飛行機の中で熟睡できる人なら、出発日は普通に仕事して、到着日も、空港から会社へ直行できます。 

※画像はマレーシアエアラインオフィシャルより

おすすめ航空会社3:ガルーダインドネシア航空の乗り継ぎ便 

直行便と比べるとガルーダの羽田発乗り継ぎ便は、料金が15万円前後と高くなり、帰りは比較的楽ですが行きに1泊必要となり、あまり実質的ではありません。ガルーダのマイルを貯めている人が、直行便がどうしても取れなかった時の代替フライトでしょう。 

【行き】

GA875 羽田11:45発 ジャカルタ17:45着
GA402 ジャカルタ07:05発 デンパサール10:10着

【帰り】

GA417 デンパサール18:40発 ジャカルタ19:40着
GA874 ジャカルタ23:25発 羽田08:50着(+1翌日)
インドネシアのフラッグシップ「ガルーダ航空」のロゴマーク、神鳥「ガルダ」には「安全で快適な空の旅」という願いが込められています。

おすすめ航空会社4:大韓航空

意外に思われるかもしれませんが、韓国を経由してバリ島へ行く便があります。地図的に日本からいったん北上するのは遠回りのように思えますが、昨今の韓国ブームで大韓航空ののマイルを貯めている方の中には特典航空券を使ってバリ島へ行く人もいます。 

羽田発:
【行き】

KE2106 羽田09:45発 ソウル12:20着
KE629 ソウル17:40発 デンパサール23:55着

【帰り】

KE630 デンパサール01:05発 ソウル09:20着
KE2103 ソウル16:25発 羽田18:35着

成田発:
【行き】

KE704 成田14:00発 ソウル16:60着
KE629 ソウル17:40発 デンパサール23:55着

【帰り】

KE634 デンパサール23:45発 ソウル07:55着(+1翌日)
KE703 ソウル09:55発 成田12:20着

羽田便は帰りが約15時間と、少々時間はかかりますが、行きは約12時間で昼間フライトなので、疲れずにバリ島に到着できます。 

成田便は、行きは所要時間約10時間と乗り継ぎ便としては最速でバリ島へ到着します。帰りはバリ島を深夜に出発するので、最終日夕方までフルに遊び飛行機の中で寝て帰れます。 

※画像はコリアンエアラインオフィシャルより

おすすめ航空会社5:フィリピン航空 

フィリピン空港が日本からマニラ経由でデンパサールまで毎日運行しています。 

代表的なフライトは以下の通りです。 

【行き】

PR427 成田13:30発 マニラ18:00着
PR537 マニラ20:05発 デンパサール23:59着

【帰り】

PR538 デンパサール01:00発 マニラ04:55着
PR428 マニラ07:15発 成田12:40着

行きは成田を昼過ぎに出発し、バリ島に到着するのが深夜になりますが、出発してからバリ島到着まで約12時間で到着します。帰りは早く約10時間40分で成田に到着します。 

※画像はフィリピンエアラインオフィシャルより

おすすめ航空会社6:タイ航空 

タイ航空はインドネシアと同じ東南アジア諸国なので、毎日フライトが飛んでいます。 

【行き】

TG661 羽田00:20発 バンコク05:25着
TG431 バンコク08:50発 デンパサール14:15着

【帰り】

TG432 デンパサール16:10発 バンコク19:25着
TG682 バンコク23:15発 羽田06:55着(+1翌日)

行きは羽田を深夜に出発するので、当日普通に仕事ができます。帰りは夕方をバリ島を出発し、バンコクでや約4時間乗り継ぎ時間があるので、空港内で食事をしたりして、朝羽田に到着後、そのまま会社に行くことができます。 

体力に自信があり、なるべく有給を使いたくない人に向いているフライトです。 

※画像はタイエアウェイズオフィシャルより

おすすめ航空会社7:エアアジア航空

LCC(格安航空)の代表エアアジアは、クアラルンプールを拠点とするエアアジア X 、バンコクを拠点とするタイ エアアジア、ジャカルタを拠点とするインドネシア エアアジアと運行は子会社に分かれていますが、航空券はまとめて「エアアジア」として購入できます。 

【行き】

Air Asia X D7 523 羽田23:50発 クアラルンプール06:45着(+1翌日)
Air Asia X D7 798 クアラルンプール09:10発 デンパサール12:15着

【帰り】

Indonesia Air Asia QZ 550 デンパサール07:00発 クアラルンプール09:55着
Air Asia X D7 522 クアラルンプール14:35発 羽田22:35着

エアアジアの強みは、日本だと、羽田、成田、大阪だけでなく、福岡、沖縄、千歳、名古屋と複数の都市に就航していることでしょう。 

エアアジアが日本からバリ島直行便を出していた時期がありました。復活を望みます!

その他の穴場エアライン

乗り継ぎに時間がかかりますが、ベトジェットエア、スクート等を使う行き方もあります。チケットを買う場合、オフィシャルサイト、または格安航空券サイトで予約できます。

ベトジェットエア

ベトジェットエア(Viet Jet Air)は、あまり馴染みがないかもしれませんが、ベトナムの格安航空会社で日本では、東京、名古屋、大阪、福岡に就航しています。そしてホーチミン、ハノイ、ダナンといったベトナム各都市からバリ島デンパサールに就航しています。

たとえば、成田発の場合、行きは現地で一泊しなくてはなりませんが、帰りはデンパサール夕方17:25発、ハノイで乗り継ぎ、翌朝08:00成田着と約13時間半のフライトです。ちなみに荷物が少なければホーチミンからバリ島まで諸費用込みでなんと片道約68ドル。ホーチミンから成田の航空券代と合わせると、成田ーバリ島間が安い日だと片道約220ドルと格安で予約できます。

ベトジェットエアは、格安チケットサイトでよく利用されている航空会社なので格安航空券サイトで購入するとよいでしょう。

キャセイパシフィック

キャセイパシフィック航空は、香港の航空会社で、香港からバリ島に毎日就航しています。

たとえば成田発の場合、行きは現地で一泊する必要があるのですが、帰りはデンパサール夕方16:05発、香港で乗り継ぎ、翌朝06:45成田着と14時間弱のフライトです。

注目するのは料金で、安いと日本ーバリ島間燃油サーチャージ込み8万円台でチケットがあります。もちろん機内食有り、預け入れ荷物も23kgまでオーケー、マイルも付きます。

行きは香港で中華料理を食べ、バリ島と2都市楽しむのもありです。

スクート

スクート(Scoot)は、シンガポールを拠点とするシンガポール航空グループのLCCです。行きも帰りもシンガポールでの待ち時間が長く、フライト時間が片道18〜19時間かかってしまうのですが、料金は、食事を付けなければ燃油サーチャージ込みで往復約85,000円、食事を付けても約94,000円と時間がかかっても安く行きたいという人に向いています。

【行き】

TR809 成田16:00発 シンガポール22:30着
TR280 シンガポール07:10発 デンパサール09:50着

【帰り】

TR289 デンパサール20:00発 シンガポール22:35着
TR808 シンガポール07:15発 成田15:00着

日本の航空会社でバリ島へ飛ぶ場合

現在、日本の航空会社で乗り継ぎ便を含め、バリ島への便を就航している航空会社はありません。

日本航空や全日空の場合、ガルーダインドネシア航空、マレーシア航空、シンガポール航空等とのコードシェア(共同運行便)、またはジャカルタ、シンガポール、クアラルンプール、バンコクまでの自社便を使った乗り継ぎ便がありますが、いずれも現在日本の航空会社が設定している燃油サーチャージが異常に高く、エコノミーで往復18万〜20万円と、マイルを貯めている人以外は現実的ではありません。

日本の航空会社の使い方として考えられるのは、特典航空券を使ってアジア各都市まで飛び、そこから現地発のLCCを使う行き方です。

例えばJALの特典航空券でシンガポールまで飛び、シンガポールからバリ島デンパサールまでスクートで飛ぶという行き方です。スクートの場合、シンガポールーバリ島間は1日3便あり、往復約3万円と格安です。

航空会社が変わるため、乗り継ぎが面倒ですが、航空券代だけに限って言えば、最も費用を抑えることができます。

羽田空港に駐機するANA。ANAのマイルでバリ島行き特典航空券が予約できます。

航空券代が安いのはどこ?

乗り継ぎ時間、乗り継ぎのしやすさ、食事や預け入れ荷物の許容度からしてシンガポール航空の安さが群を抜きます。シンガポール航空だと、探すとサーチャージ込みで6万円代のチケットもあります。

次いで、フィリピン航空が8〜10万円位、またLCC(格安航空会社)のスクート航空が8〜9万円位と安いです。

またマレーシア航空は年に何度もキャンペーンをやっていて、時期によっては往復7万円位とかなり安くなります。

直航便は早いけど、乗り継ぎ便のほうが安く、思ったほど時間がかからずバリ島へ行ける 

インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムといったアセアン諸国は、各国を行き来する障害を低くする規定を設けており、実際に往来する人の数が非常に多いため、便数も多くまた航空券代も安いです。

例えば例えばシンガポール航空は、シンガポールからデンパサールへ毎日5〜6便飛ばしている上に、シンガポールーバリ島往復約33,000円とべらぼうに料金が安いです。

シンガポールエアラインは、リーズナブルでも新しい機体が多く、エコノミーでもフットレストが付いていたり、快適な空の旅が過ごせます。

運賃が安く便数の多い東南アジアの航空会社を使うと、乗り継ぎもスムーズでフライト時間も10〜12時間と、半日あれば飛ぶことができます。

このページのまとめ

乗り継ぎ便はトランジットの手間がかかりますが、同じ航空会社であれば、出発地日本で預けた荷物は、到着地バリ島で受け取ることができ便利です。途中の乗り換え空港で、お茶をしたり買い物を楽しんだり、もし時間に余裕のある方は、ストップオーバーと言って乗り継ぎ地で1、2泊してバリ島と合わせて2都市を楽しむのもアリです。

自分の旅のスタイルにあった航空会社を選びましょう。

※記載の便名、出発時刻、到着時刻、料金は時期によって変わります。

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