バリ島にはユニークなバリ島料理がありますが、スイーツ(お菓子)も例外ではありません。
バリ島では菓子類の事をクエ(Kue)と呼び、現地で昔から食べられているお菓子は、ジャジャン バリ(Jajan Bali)とか、ジャジャンと呼びます。
畑や庭先で採れる米粉、もち米粉、タピオカ粉、ココナッツ、バナナ、ヤシ砂糖などを使った素朴なお菓子が多く、日本や西洋のスイーツとは見た目も味も一味違っています。
クロポンというお菓子があると聞いたんだけど?
バリ島でショッキングピンクのお菓子が出てきたんだけど食べて大丈夫?
バリのスイーツが食べられるカフェは?
本記事では、バリ島の伝統菓子の種類を紹介します。
バリ島の伝統菓子の種類
バリ島のお菓子、ジャジャン バリには、お餅系のモチモチ、プニプニした食感のお菓子と、揚げ物系のゴレン、エスと言う氷を使った冷たいスイーツがあります。
クレポン
クレポン(Klepon)は緑色の餅の中にヤシ砂糖が入った餅団子です。
緑は、パンダンリーフと言う自然の葉の色素で、日本の白玉団子のように茹でて、仕上げにココナッツフレークをまぶします。
噛むと中のヤシ砂糖が「ピュ!」と飛び出す事もあるので、一口で食べるのがポイントで、ジャリジャリしたココナッツシュガーとモチモチした団子の食感が楽しいお菓子です。
クレポンが有名なのは、タナロット寺院のお土産屋さんエリアで、現地のおばちゃん達が手作りのクレポンを売っています。小さいパックで5,000〜10,000ルピア。ガイドさんを通して買うと現地価格で買えます。
ワルンや市場、たまにスーパーマーケットのお菓子売り場でも売っていますが、クレポンは足が早いので、買ったらなるべく早く食べましょう。変な匂いや酸っぱい場合は痛んでいます。
ウブドにあるダラ スパに、マッサージと併せてクレポン が食べられる「マニス クレポン」というユニークなメニューがあります
ピサン ライ
バナナをパンケーキ風の小麦粉のタネに付けて、パンダンの葉を入れたお湯で茹で、ココナッツフレークをかけた素朴なお菓子がピサン ライ(Pisang Rai)です。
ココナッツのフレークとヤシ砂糖のシロップをかけて食べます。
ピサン ゴレン
ピサンライは茹でたバナナのお菓子ですが、ピサンゴレン(Pisang Goreng)は揚げたバナナのお菓子で、バナナのフリッター、天ぷらみたいなローカルのおやつです。
バリ島には火を通して食べる専用のバナナがあり、熱する事で甘くなります。
ピサンゴレンは、町中のカキリマと言われるゴレン屋の屋台で売られていますが、有名なのはクタのピスゴルと言う揚げ物屋さんで、クリスピーな食感で安くておいしいです。
スンピン ケーキ
スンピンケーキ(Sumping Cake)は、バナナの葉でココナッツ風味の生地とバナナを包んで蒸した蒸し菓子です。
ココナッツを使っているので、スンピンケーキも早めに食べましょう。
ブブール インジン
ブブール インジン(Bubuh Injin)は、英語のメニューで、ブラックライスプディングと記載されていますが、卵を使ったプリンではなくて、黒米のおかゆです。
柔らかく茹でた黒米に、温かいココナッツミルクとパームシュガーをかけて食べます。
バリ島では朝食に食べる人も多く、ホテルのビュッフェでも用意されているホテルがありますので、見たら食べてみてください。
クエ ラピス
クエラピス(Kue Lapis)は米粉とココナッツミルクの蒸し菓子で、日本のういろうに食感が似ています。
パンダンリーフや食紅で色をつけて、層になったカラフルなお菓子です。
ダダール グルン
バリ島版のクレープがダダールグルン(Dadar Gulung)です。色付けした米粉の生地を薄く焼いて、ココナッツとグラメラと言われるココナッツシュガーを煮た具材を包んでいます。
ココナッツの風味とグラメラのシャリシャリした食感が食べて楽しいお菓子で、緑色はパンダンリーフ、ピンクは食紅が使われています。
エスチャンプル
暑いバリ島で氷が入った冷たいスイーツを食べるならエスチャンプル(Es Campur)です。
カラフルなゼリーや寒天、タピオカ、フルーツ等の具材にコンデンスミルク、シロップを注ぎ、上からかき氷を乗せて、混ぜながら食べます。
バリの人たちはスイーツと言うよりも飲み物のように、ワルンへ行くとご飯と一緒に注文します。
ガイドブックなどで現地の氷はお腹を壊すと書いてたりしますが、今は専門の氷業者専門店から購入している店がほとんどです。フラニーもマーニも通常の店舗で氷を口にしますが、お腹を壊すことはないです。
エスブア
エスチャンプルに似ていますが、フルーツが沢山入った氷菓子が、エス ブア(Es Buah)です。
ブアはインドネシア語で果物の事で、パパイヤ、アボカド、ジャックフルーツ、マンゴー等、季節のトロピカルフルーツとかき氷が入って、味付けはコンデンスミルクとシロップです。
エスチャンプルとの違いは、ゼリー類が入ってないところですが、お店によっては入ってたり適当な感じです(笑)。
エステレールやエスチェンドルと言った氷菓子もあります。
その他の伝統菓子
バリ島では、地元の市場(パサール)に行くと、ローカルスイーツ専門の屋台があります。
バリ島郊外の市場に行くと、普段見かけない珍しい伝統菓子があり、面白いです。
現地のスイーツは安いので、あれこれ買って気軽に楽しめます。
番外編:バリ島で食べられるその他スイーツ
バリ島の伝統スイーツではないですが、バリ島ならではのココナッツやフルーツを使ったスイーツもご紹介します。
トゥーキーズのココナッツアイスクリーム
ココナッツを余すところなく使うスイーツショップが、ウブドの「トゥーキーズ」です。
新鮮なココナッツの果汁を使ったアイスクリームは、ココナッツチップがトッピングされ、バリ島ならではのアイスクリームが食べられます。
またトゥーキーズには、ピサンライ、ダダール、エスチャンプル等のローカルスイーツメニューを食べることができます。
ドゥ ダーリンのミルクチョコレートココナッツドーナッツ
スミニャックの「ドゥ ダーリン」には、ミルク チョコレート ココナッツと言う、南国らしいドーナツがあります。
ミルクチョコでコーティングされたドーナツの上に、クリスピーなココナッツフレークがたっぷり乗って、1つ300円くらいです。
ガヤジェラートのアイスクリーム
バリ島内で、チャングー、ウルワツ、ウブド、スミニャック等で展開されている「ガヤジェラート」では、トロピカルフルーツを使った珍しいジェラートがあります。
パッションフルーツ、シルサック、レモングラスと言った日本では見た事もないフレーバーから、定番のマンゴーやストロベリー等、季節のアイスクリームがあるので、バリ島に行ったら現地ならではのアイスクリームを試してみて下さい。
バリ島のローカルならではの伝統スイーツ、いかがでしたか?
カラフルなバリのお菓子は食紅を使ったものも多いですが、もちろん食べて大丈夫です(笑)。
現地のジャジャンは、市場や屋台で買う事が出来ますが、ホテルのアフタヌーンティーや朝食ビュッフェに並んでいる事もあるので、見つけたら試してみて下さい。