バリ島の西海岸に位置するチャングー(Canggu)は、近年欧米人を中心に注目を集めている急成長中のエリアです。
チャングーでおすすめのホテルは?
たくさんカフェがあるけど、おすすめはどこ?
チャングーに行くのが初めてなのでモデルコースを知りたい
本記事では、チャングーがまだ何もない田んぼだった頃から通っているマーニとフラニーが、クタやスミニャックのような賑やかさとは一味違う、落ち着きとトレンド感が魅力チャングーの観光スポット、おすすめホテル、グルメ、ショッピング、モデルコースをご紹介します。
なお他エリアについては以下をご参照ください。
バリ島チャングーの特徴
クタ、レギャンが飽和状態になり、北部のスミニャック、クロボカンが発展したように、近年スミニャック、クロボカンの地価が値上がりしたため、より安い土地を求めて、さらに北のブラワ、チャングー、プレレナンに、おしゃれなカフェ、ブティック、ホテル、ヴィラが集まるようになりました。

観光スポットとしては、海に浮かぶシルエットが幻想的なタナロット寺院や、サーフスポットとして多くのサーファーで賑わうチャングービーチ等が有名ですが、チェックインバリが注目したいのがユニークなロケーションです。

チャングーというと、なんとなくサーファーが行く場所で、一般の観光客は縁が無いと思っているかもしれませんが、もともと漁業と農業を営む地域のため、内陸にはライスフィールドが広がり、ビーチと田園風景が同時に楽しめる、バリ島内でもユニークなロケーションなのです。モダンでトレンディなお店と、海や田園が融合しているのがチャングーです。

また、チャングーの大きな特徴が、カフェ文化です。
バリ島を一通り回ったリピーターは、もうお寺やケチャは見に行かない。かといってヌサドゥアのような画一的なリゾートホテルは飽きたし、クタもごちゃごちゃしてうるさい。
朝遅く起きたらサンダル履きでコーヒーを飲み、ジムやヨガで汗を流す。パソコンでちょっと仕事をしたら、午後は海を見ながらビールを飲む。現地在住者スタイルの人が、チャングーに集まりました。

実際、チャングーは長期滞在者やノマドが多く、犬も歩けばカフェに当たるってくらい、Wi-Fiが使えるカフェがあちこちにあります。

以前は、個人経営の宿やドミトリーが多かったチャングーですが、近年は、コモホテル、IHG、アストン、アナンタラ等、世界的ホテルチェーンが進出し、日本人にも泊まりやすくなってきました。

バトゥボロンビーチは、波が高いので、泳ぐのには適しませんが、初心者向けのサーフスクールが充実し、サーフィンを体験するのも楽しい。ビーチ沿いにあるバーやビーチクラブで、日がな海を眺めるのも良いでしょう。夕暮れ時は、サンセット鑑賞がマストです。

起伏の少ないエリアなので、自転車で田んぼやライステラスや、お気に入りのレストランやカフェを見つけたり「旅行者以上、在住者未満」気分を味わえるのがチャングーの良さです。


チャングーは渋滞が多いと言われますが、チャングーエリア内は渋滞はなく、チャングーに宿泊し、エリア内で観光する場合は問題ありません。

夕方15時以降、チャングーから他エリア、例えばクタやスミニャックといったチャングーより南のエリアへ移動しようとすると、渋滞に巻き込まれます。他エリアからチャングーに行く場合は、チャングーに午前中に行って昼間観光して、午後15時までにチャングーを出るようにすれば、おおむね渋滞を避けることができます。
また、ウブドとチャングーを結ぶ道路は渋滞が少ないため、マーニは、はじめにウブドで数泊した後にチャングーに移動することが多いです。空港からチャングーへ行くのとウブドから行くのと時間が同じで渋滞に巻き込まれにくいからです。
他エリアとの所要時間(車) は以下の通りです。
- ングラライ空港から1時間15分~1時間30分
- クタから1時間
- ヌサドゥアから高速を使って1時間30分
- ジンバランから1時間30分
- サヌールから1時間20分
- ウブドから1時間30分
チャングーの観光ベスト3
チャングーのビーチは、クタ、レギャンのような物売りが少なく、またエリア内には、ローカルワルン、高級レストラン、ブティック、スーパーマーケット、両替所、スパがたくさんあります。



アコモデーションは、サーファーを対象にした個人経営の安宿が比較的多いですが、高級ヴィラ、またビルディングタイプの大型ホテルも増えています。

例えば日本人スタッフが在籍するアメティスヴィラであれば、初めてのチャングーでも安心して泊まることができるでしょう。




遊び方1 ビーチライフとサンセットを満喫する
チャングービーチは、エコービーチ(Echo Beach)、バトゥボロンビーチ(Batu Bolong Beach)、ブラワビーチ(Berawa Beach)等、複数のビーチがつながっており、サーフィンスポットとして有名です。

初心者から上級者まで楽しめる波があり、エコービーチ、セセビーチ、プレレナンビーチ等が有名。バトゥボロンビーチは、ロングボード向けの波で人気です。
サーフィンレッスンを受けられるスクールも多く、サーフボードレンタルは1日約500,000ルピア位で借りれます。波のコンディションは朝がベストなので、早起きしてチャレンジしてみてください。

夕方になると、ビーチ沿いのカフェやバーから望むインド洋のサンセットが圧巻です。黄金色に染まる空と海を眺めながら、ココナッツジュースやカクテル片手にくつろぐ時間は、まさにバリ島ならではの贅沢体験です。

遊び方2 お気に入りのカフェやワルンを見つける
チャングーは「バリ島カフェ文化の中心」ともいえるほど、おしゃれな飲食店が集まっています。
地元食材を使ったオーガニック料理のカフェ ヴィーダ、パンケーキで人気のミルク&マドゥ、SNS映えするスムージーボウルのカインド コミュニティ チャングー、バリ島カフェ文化の草分け的存在、リボルバー チャングー等、トレンドカフェがあちこちにあります。

その他シャディ シャック、ギギ スス、フォールド チャングー、メゾン キツネ カフェ、セイント アリ カフェと、有名店を揚げていったらきりがないほど(笑)。

人気店は、コーヒーだけでなく、焼きたてクロワッサンを使ったサンドイッチ等、軽食も充実しています。料金は日本と変わらず、少々高めですが、今日はカフェ飯、明日はワルン飯と組み合わせると、楽しいでしょう。

トレンドばかりがもてはやされるチャングーですが、ローカル食堂がいまだに健在しています。ワルン ブ ミ、ヴァルナ ワルン、ワルン バビグリン メン アグスなど、波乗りから帰るお腹を空かせたサーファー達を迎える食堂なら、一人500円くらいで食事ができます。

遊び方3 タナロット寺院と郊外の自然に出かける
海に突き出した岩の上に建てられた美しい寺院、タナロット寺院は、クタやヌサドゥアから行こうとするとかなり時間がかかりますが、チャングーからなら車で30分ちょっと。行かない手はありません。

あえて遠出しなくても、チャングービーチにあるバトゥボロン寺院(Pura Batu Bolong)は、海沿いにある珍しい寺院で、夕暮れ時の海とのコントラストが素敵です。

主要な通りであるパンタイ バトゥ ボロン通り(Jl. Pantai Batu Bolong)、パンタイ ブラワ通り(Jl. Pantai Berawa)、パンタイ プレレナン通り(Jl. Pantai Prerenan)沿いに、店が集中していますが、少し外れると、バリ人が多く住むローカルな村や、ライスフィールドが残っています。

世界遺産にもなっているジャティルィ(Jatiluwih)のライステラスは、チャングーからだと渋滞を避けて1時間半ほどで行けるので必見。もっと近場が良いという方は、車で30分〜1時間ほどで、米所、タバナンやメングィに行けば、椰子の木をバックにした美しいライスフィールドを見ることができます。

ライステラスというとウブドのテガラランが有名ですが、谷の傾斜がきついテガラランに対し、タバナンのライステラスは傾斜が緩やかで、横に広がった感じのライステラスが鑑賞できます。


チャングーの地図
チャングーは、細長いエリアですが、一般にチャングーと言う場合、パンタイ バトゥ ボロン通り周辺の、ラヤチャングー通り(Jl. Raya Canggu)よりビーチ側を指します。
ホテル、ショップ、レストランは、メイン通りであるパンタイ バトゥ ボロン通りの他、周辺の道路沿いに次々と新しいところがオープンしています。
チャングーのホテルは、海に近いから高い、遠いから安いというわけでなく、規模、サービス内容によって決まります(設備が豪華だと高い、簡素だと安い)。
アメティスヴィラのように、24時間エリア内送迎が使えるホテルに泊まる人は、あまり気にすることはありませんが、移動手段が徒歩、またはGrabになる人は、バトゥ ボロン通りの他、お店が多く集まる通り、例えば、ネラヤン通り(Jl. Nelayan)、ラヤ スマット通り(Jl. Raya Semat)、パダン リンジョン通り(Jl. Padang Lingjong)に泊まると、徒歩で回れて便利でしょう。
マーニやフラニーがおすすめするスポットを数字と色で表示しています(青=ホテル、緑=お土産ショップ、赤=レストラン&カフェ、紫=スパ、オレンジ=観光地)。
バトゥボロン通り周辺
初めてチャングーを訪れる方は、まずはラブアンカーを起点にビーチ側を歩きましょう。だいたいの雰囲気が掴めます。時間があれば、ラブアンカーより北の内陸方面、また並行して走るタナ バラック通り(Jl. Tanah Barak)やパンタイ プレレナン通り(Jl. Pantai Prerenan)に、たくさん店があります。
①アメティスヴィラ ②ホリデー イン リゾート バリ チャングー ③ホテルトゥグバリ ④ザ カームツリー バンガローズ ⑤サン フラワー ステイ アンド サーフ
①ペピート マーケット バトゥボロン ②バリ ブッダ チャングー ③イシャ ナチュラルズ ④デウス エクスマキナ チャングー
①ナル アイスクリーム ②ムッシュ スプーン チャングー ③ギギ スス ④ビリー ホー ⑤ミルク アンド マドゥ ビーチロード ⑥ホテル トゥグ バリ ルーフトップ バー(Ji Restaurant Bali)⑦ビーチ ハウス アット リージェント バリ チャングー ⑧サンタネラ ⑨ワルン ロカール ⑩ワルンブミ
①ルビースパ ②ザ プラクティス
①バトゥボロン寺院 ②バトゥ ボロン ビーチ ③ムジャン ストーン ビーチ
チャングーの移動手段とモデルコース
クタやスミニャックと違って、メータータクシーが少ないチャングーですが、Grabバイク、Grabタクシーを利用することができます。
通りを歩いて散策しても良いですが、お店が点在しているので、たくさんホッピングする場合は、ずっと歩くと疲れるので自転車を借りるか、Grabを利用するのが現実的です。


モデルコース(所要時間9時間)












チャングー歩きの注意点
- チャングーは、以前はタクシーの乗り入れが禁止されていましたが、現在はタクシーもGrabも乗り入れることができます。エリア内はタクシーが少ないので、移動にはGrabが便利です。
- チャングーからタナロット寺院のルートは、抜け道がないため、帰路は渋滞することが多いです。また夕方のチャングーとクロボカンを結ぶラヤクロボカン通り、またブラワ通り(Jl. Berawa)〜バトゥブリング通り(Jl. Batu Belig)は夕方渋滞することが多いです。
- チャングーからタバナンへ向かう道は、西部へ向かう大型トラックが多いので、車なら良いですが、単独でバイクで向かう際は運転に気をつけましょう。
チャングーは、美しいビーチと田園風景、おしゃれなカフェ、そしてバリの田舎文化が絶妙に混ざり合った魅力的なエリアです。サーフィンやカフェ巡りでアクティブに過ごすもよし、ヨガやヘルシーカフェでインナークレンジングも良いでしょう。
バリ島に何度もリピーターさんであれば、他のエリアとは違ったチャングー独自のスタイルがあるのを知ることができると思います。都会的なバリと自然豊かなバリの両方を感じられる貴重な場所と言えるでしょう。自然を愛し、地元密着感を味わいたい人に、チャングーは向いています。
バリ島の新しい魅力を発見できる場所として、ぜひチャングーを旅の計画に加えてみてください。