バリ島はインドネシア共和国のバリ州に属する、東京都の約2.5倍ほどの小さな赤道直下の島です。人口約436万人の島に、世界中から約557万人もの旅行者が訪れます(2018年)。
日本人の渡航客も多く、毎年訪れるリピーターや、好き過ぎて現地に移住する人までいる程です。観光業が島の約40%ほどを占め、日本人経営の旅行会社、日本語堪能なガイドさんも多く居いるので、日本人が旅行しやすい観光地です。
バリ島ってなぜ人気なの?
バリ島の特色は何かな?
テレビで時々、バリ島の番組を見るけど、そもそもバリ島ってどんなとこ?
バリ島がなぜ、人々の心を捉えて離さないのか、その魅力を挙げてみます。
魅力その1. バリ島は世界遺産、観光名所が豊富
美しい海と緑の広大な棚田、2千メートル級の山々が連なる風光明媚なバリ島は、豊かな自然に溢れる島です。ジャティルイやウルワツ寺院、最近ではランプヤン寺院が人気です。
世界遺産指定絶景棚田のジャティルイとタマンアユン寺院
バリ島は島自体が世界遺産と言っても過言でないほど、美しい自然やバリ独自の歴史、文化が感じられるところです。インドネシア語で「本当に素晴らしい」と言う意味のジャティルイのライステラスとタマンアユン寺院は、世界遺産のうちの一つです。広大なライステラスは感動の美しい景色が広がります。
その他のバリ島の世界遺産は、「スバック」と呼ばれる水利システム、バトゥール湖に位置する「ウルンダヌ バトゥール寺院」、水の宮殿「ティルタエンプル」があります。
絶景のウルワツ寺院で荘厳なケチャックダンス
バリ島西部の断崖絶壁に建つのが、一度は行きたいウルワツ寺院です。毎夜行われる100人もの男性ダンサーによるケチャックダンスは、一見の価値あり!沈みゆく夕陽に合わせて、幻想的な世界に引き込まれ、最後のファイヤーダンスには圧倒されます。
ウルワツのケチャは、人気がありいつも混み合うので、早めに行った方が良い席を確保出来ますよ。寺院なので入る時に観光客であってもマナーとしてサルンを巻いて入ります。
天空のランプヤン寺院
バリ島東部エリアにあるランプヤン寺院は、数年前までは観光客が訪れる場所ではありませんでしたが、割れ門に立って、カメラのレンズに鏡を合わせて撮影する写真がインスタグラム(Instagram)でバズり、大人気となりました。湖に立ってるかのような幻想的な写真は天国の門と呼ばれ、クタやヌサドゥアの観光エリアからは車で2時間〜3時間も掛かり、撮影も待ち時間があるのですが、今も根強い人気です。
高原のキンタマーニとウブドのライステラス
バリ島は標高が高い山々が連なる美しい景色が見られます。高原のキンタマーニ高原やウブドのテガラランのライステラスは一度は見たいスポットです。
その他のバリ島の有名エリアと観光地
そのほかのバリ島の有名な観光地とエリアを挙げてみます。
クタ | バリ島の空港から直ぐ、一番の繁華街で1キロ続くクタビーチが有名。古くはサーファーが移り住んだ所で、最初に拓けたエリアなので、どこか懐かしい町並みも残る。最近は、近代的なビーチウォーククタバリ、ディスカバリーショッピングモール、モルバリギャラリア等の大型ショッピングモールもあり、多くの観光客が集まり買い物に便利。 |
スミニャック クロボカン | バリ島の西海岸沿いに位置するスミニャック、クロボカンエリアは、バリの最新トレンドを楽しみながらも、ビーチリゾートを楽しみたい人が集まる人気エリア。ビーチ沿いには有名高級ホテルが建ち並び、ビーチクラブやカフェも多く、サンセットタイムは多くの人で賑わいます。 |
チャングー | スミニャック、クロボカンのさらに北側のエリア、チャングーはここ数年、外国人が多く住みつき、新しいスポットやカフェが増加する注目エリア。チャングービーチはサーファーも多く、エコービーチ、セセビーチ、プレレナンビーチ、バトゥボロンビーチのポイントがある。タナロット寺院、タマンアユン寺院、タバナンのライステラスへも近いが、慢性的な渋滞とタクシーが走っていないので、帰りの足を確保して行くのがベター。 |
ジンバラン ウルワツ ウンガサン | クタの南側に位置するジンバランは古くは漁村として栄えた所で、2キロもあるジンバランビーチが有名。フォーシーズンズ ジンバランやアヤナリゾート、さらに南へ進むとブルガリ バリやアリラ ヴィラズ ウルワツ等、早々たる高級リゾートが建ち並ぶウルワツ、ウンガサン地区になります。 |
ヌサドゥア ベノア | ヌサは半島、ドゥアは2つという意味で、地図を見ると2つの半島を挟む、全長7kmの白砂のロングビーチが有名。何もなかった土地にインドネシア政府がリゾート開発をしたヌサドゥアは、一般のバリ人は入れないリゾート客専用エリア。ゲートがありセキュリティチェックもあります。ムリアリゾートやケンピンスキー、リッツカールトン等の世界的有名ホテルがあります。 |
サヌール | バリ島南東部に位置するサヌールは、1960年代にはすでに外国人が移り住んでいたビーチリゾート。タンジュンサリ、旧バリ ハイアット(現:ハイアット リージェンシー バリ)等、歴史あるホテルが多く、どこか懐かしい街並みが続くエリア。どちらかと言うと年配の長期滞在者が多い。 |
ウブド | バリ島の山のリゾート、芸術の村として有名なウブドは、夜はバリ舞踊の公演会場にもなるランドマークの「ウブド王宮」、猿の住む森「モンキーフォレスト」、「テガラランのライステラス」、「ゴアガジャ」、「グヌンカウイ」と観光名所が多い。有名ホテルも多く、おしゃれなカフェや雑貨屋を巡ったり、のんびりしたバリ島を楽しむ女性に人気。ネカ美術館、プリルキサン美術館、アルマ美術館、ブランコ ルネッサンス ミュージアム等、バリの伝統美術館も多い。近年はヨガの聖地としても知られるように。 |
レンボンガン島 ペニダ島 | バリ島からスピードボートで30分くらいの小さな島。海がキレイでシュノーケリングやマリンアクティビティが豊富にあるので、日帰りで行く観光客も多い。昔は漁村だったが、最近はおしゃれなカフェも出来ている。 |
ムンジャンガン | 空港から車で4〜5時間かかるバリ島西部国立公園。奇跡の海と呼ばれるムンジャンガン島は、世界中のダイバーが集まる事も有名で、透明度が高いのでシュノーケリングでも30メートル下まで見渡す事が出来る。鹿や猿、猪等の動物が保護されているので、バリの大自然を感じられ硫黄の香りがする温泉もあります。 |
魅力その2. バリ島は食べ物が安くて美味しい
バリ島は、物価が安いので現地の食事もリーズナブルです。また世界中から観光客が訪れるので、各国のレストランもあり、もちろん和食も食べられます。
またインドネシアはコーヒーの産地でもあり、おしゃれなカフェも多く、ベジタリアンやビーガンにこだわり、オーガニック食材を扱うレストランもあり、知る人ぞ知る実はグルメが楽しめる島なんです。
ナシゴレンとナシチャンプル
バリ島は稲作の盛んな島なので、島民の主食は日本と同じお米です。そのため日本と似てるメニューも多く、日本人には親しみが持てます。特にワルンと呼ばれる現地の食堂へ行くと、ナシゴレンやナシチャンプルが、一品、100円〜500円くらいと格安で食事が出来ます。
和食、洋食、中華と多彩なレストランが揃う
バリ島のレストランは、東京に負けないくらいの多彩な各国料理が揃っています。和食はもちろん、イタリアン、フレンチ等の西洋料理から、中華料理、インド料理と大抵のレストランがあり、ファストフードも至る所にあるので、食べ物で困る事はまずないでしょう。特にチャイニーズインドネシアンと言われる中華料理は、バリならではのメニューが並び、安くて美味しいのでオススメです。
映えるカフェやレストランが多い
バリ島はオシャレなカフェやレストランも多く、ハワイで人気のアサイーボウルやふわふわのパンケーキ等も多くの店で出しています。内装がかわいかったり、店内に撮影スポットがたくさんあるので、お気に入りの店を見つけてぜひ、行ってみてください。
アサイーボウルやパンケーキはハワイだとかなり高いけれど、バリ島ならもっとリーズナブルなんですよ。
魅力その3. バリ島はインスタ映えするアクティビティが多い
最近は誰もがスマホのカメラで気軽に撮影し、SNSに投稿出来るので、世界的に有名なバリ島の名勝が広く知られるようになりました。特に人気のアクティビティをご紹介します。
ウブドの大きなブランコでハイジになれる?
ウブドのジャングルに飛び込むような写真が撮れるのが、巨大ブランコに乗るバリスイングです。施設内には、絶景の撮影スポットも各種あり、誰もが「ヤッホー」と叫んでしまうかも(笑)。
この他にもウブドでは、トレッキング、ラフティング、サイクリング等の楽しいアクティビティが体験出来ます。
ジ アプルヴァ ケンピンスキー バリの水族館みたいなレストラン
ケンピンスキーバリのコーラルレストランはバリ島初のアクアリウムレストランです。熱帯魚を見ながらの食事は、既に話題となって予約必須のレストランです。
この他にもバリ島のレストランはサンセット鑑賞しながらのディナーや、ロマンティックなキャンドルライトディナー等、思い出に残るレストランが豊富で、リーズナブルに楽しめるアフタヌーンティーも人気です。
動物と戯れる楽しいアクティビティが充実
バリ島には、バリ動物園やバリサファリ等、動物と一緒に楽しめるツアーがたくさんあります。ゾウに乗ったり、動物に餌付けしたり、大人もお子様も一緒に楽しめます。
癒しのフラワーバス体験
今も昔も根強い人気なのがフラワーバスです。バリ島のスパでは、バリニーズマッサージやシロダーラ等本格的な癒し体験ができますが、お花を浮かべたお風呂に入ればあなたもお姫様に変身!
魅力その4. バリ島はきれいな海、ビーチに囲まれている
島全体が海に囲まれているバリ島には、マリンアクテビティが多く、きれいな白砂のビーチや透明度の高いシュノーケリング可能なスポットが数多く点在します。また有名なサーフスポットが多く、世界中から多くのサーファーも訪れます。
バリ島はマリンアクティビティが気軽に体験出来る
バリ島はマリンスポーツが盛んなので、スタンドアップパドル(SUP)、マングローブツアー、シーウォーカー、パラセーリング、フライフィッシュ、ジェットスキーやバナナボートが気軽に楽しめます。またフィッシングやクルージングと船に乗ってのアクティビティも人気です。
シュノーケリングやダイビングスポットが多い
バリ島は、美しい海に潜ってシュノーケリングやダイビングが楽しめます。サヌール沖やヌサドゥア沖の近場から、スピードボートで日帰りで行けるレンボンガン島、ヌサペニダ島など、多くのスポットがあり熱帯魚や海亀と泳ぐ事も可能です。
また、空港からは遠いですが、バリ西部のムンジャンガン、バリ島東部のアメッド等、ダイバーがわざわざ訪れる有名なダイビングポイントもあります。
オススメビーチ&サーフスポット
バリ島には、気軽に行けるビーチとして、クタからレギャン、スミニャック、チャングーと続く長い西海岸は、サンセットのスポットとしても有名です。このビーチは初心者でもサーフィンが出来るので、サーフィン教室も多くあります。
ヌサドゥアエリアならムリアバリ近くのゲゲルビーチ、ジンバランエリアのジンバランビーチ、最南端のカルマカンダラのビーチクラブやパンダワビーチは白砂の美しいビーチが広がります。また、バリ島北部のロヴィナビーチ、バリ東部のパダンパイ、チャンディダサ等、多くのビーチに囲まれています。
魅力その5. バリ島独自の伝統文化、芸能、芸術が発達している
バリ島があるインドネシアはイスラム圏ですが、バリ島自体は、バリヒンドゥー教徒が約90%を占めます。島と言う外界を断ち切った環境で、独自の宗教が発達したバリでは、人々はバリ暦と呼ばれる暦に従い、日々神様にお祈りを捧げます。バリ人のそうした信心深い姿と心が「神々の島」、「祈りの島」と呼ばれる所以かもしれません。
奥深いバリヒンドゥー教とガムランとバリ舞踊
バリ島内を歩いていると、バリ人はいつもどこかで手をあえわせて、お祈りをしています。それはお寺であったり、小さな祠、そして道端のあちこちにもお供えがあります。
日々、どこかしらの村の寺院からはガムランが漏れ聞こえ、芸術の村と呼ばれるウブドへ行くとガムラン演奏とバリ舞踊の公演が毎夜どこかで繰り広げられています。その他にも竹のガムランのジェゴク、獅子舞のようなバロンダンス等、バリ芸能は奥深いです。
独自の伝統工芸品、絵画、アタ、バティック
バリ島へ初めて行くと彼らの手先の器用さに驚かされるでしょう。細かい描写のバリ絵画、細く裂いたアタと言う植物を編んだカゴ製品、ロウ付け染のバティック等、他国には無い伝統工芸品が多く、インテリア用としてお土産に買って行く人も大勢います。
バリ島は多種多様な文化が発達して来た、独自の世界が広がる島です。でもなんと言っても一番の魅力は現地で暮らす人々の笑顔でしょう。どこへ行っても、目が合うと挨拶をしてくれる、人懐っこく、フレンドリーな彼らと接していると、日本で暮らしている日々のストレスがバカらしく思え、いつの間にかこちらも笑顔になって「アパカバール(ハロー)」と挨拶をしてしまうのです。心が疲れてしまった時、バリ島へ行くといつもリフレッシュさせてもらえているのを強く感じる、それが一番の魅力かもしれません。