バリ島旅行といえば、まず名前が挙がるエリアが「クタ(Kuta)」。空港から車で約10分という抜群のアクセスを誇る人気の観光地で、クタビーチでは、サーフィンや日光浴等、のんびりリゾートを楽しむ人で溢れます。
サーフィンをやらなくてもクタビーチは楽しめる?
ビーチウォークとディスカバリー、どちらがおすすめ?
クタでおすすめのホテルは?マッサージ店は?
クタでおいしいレストランを知りたい
本記事では、初バリでクタのホテルに泊まったマーニと、長年クタのファンであるフラニーが、クタの観光スポット、おすすめホテル、グルメ、ショッピング、モデルコースをご紹介します。
なお他エリアについては以下をご参照ください。
バリ島クタの特徴
地図を見ると、ングラ ライ国際空港のすぐ上(北)にある海岸エリアがクタです。

1960年代、バリ島がまだ世界的にほとんど知られていない時代「クタに良い波が立つ」と最初に注目したのがサーファーです。一年を通して気候が温暖な上に、全長1kmもの遠浅の砂浜から直接ビーチエントリーできるため、いつしかサーファーを中心に、外国人旅行者がインド洋に面したクタに集まるようになりました。


クタビーチからスミニャックビーチまで含めると全長5kmありますが、一般的にクタビーチと言うと、ハードロックホテル前からアラム クルクル リゾート前までの約1kmのビーチを指します
なんと当時は、飛行便がなく船でバリ島へ渡る時代。今のような設備の整ったホテルは無く、バリ人の民家に泊まるロスメンと呼ばれる民宿が主流で、クタを中心に徐々に、外国人向けのワルンや店が増えてゆきます。
今でこそ観光業はバリ島の大きな産業ですが、その出発点はクタビーチなのです。





マーニがバリ島に初めて行ったときはクタとレギャンしかなく、スミニャック、クロボカンは牛が草食べてました(笑)。
現在のクタはバリ島一の繁華街で、渋滞が絶えないエリアですが、路地裏に入ると、民家があり市井の人々の暮らす様子が垣間見れます。


古くから拓けた観光地のため、道路沿いには昔風のお土産屋が多いですが、道路の整備が進み、ディスカバリーショッピングモール、ビーチウォークショッピングセンターへ行くと、お洒落なショップがあります。


現在はクタといっても広いので、ハードロックホテルのあるクタ スクウェアを境に、北側をクタ、南のカルティカ通り沿いの空港側をトゥバンと呼びます。


広い地域に、たくさんのホテル、レストラン、土産物屋、カフェがひしめき、スーパーやコンビニも多いので、初バリの人が泊まるのに便利なエリアです。他のエリアと違うのは、バーが多く、ナイトライフが楽しめる点でしょう。


昼間はホテルのプールで遊んだり砂浜で日光浴をしたり。海水温が高いのでウェットスーツを着なくても水着だけで簡単にサーフィンやボディボードが楽しめます。


クタビーチは物売りも多いけど相手しなければ問題なく、地元のおばさんに「ミチュアミ(三つ編み)」やインスタントタトゥーをしてもらうのもよいかも(笑)。


夜になったら町へ繰り出し地元のレストランで食事をしたり、生ライブバンドのあるバーでビールをひっかけたり。
海風を感じながらTシャツにサンダルといった気取らない格好で、誰でもサーファーにしてくれるのがクタマジックです。


クタの観光ベスト3
ングラ ライ国際空港から近いクタは、到着後すぐにリゾート気分を味わえるという利点があります。またクタであればギリギリまで遊んでても、空港にすぐに行けるるのもグッドポイント。バリ島で短期滞在するのに、おすすめのエリアです。
遊び方1 クタビーチでサーフィンやのんびりタイム
クタビーチは、遠浅で大きなリーフもないため、初めてサーフィンに挑戦する人にもぴったり。ビーチ沿いには多くのサーフィンスクールがあり、インストラクターによるレッスンが受けられます。ボードはすべてレンタル可能なので、手ぶらでOK。ボディーボードもできます。


「サーフィンはちょっとハードルが高い…」という方も、ビーチでのんびり過ごすだけでも十分リゾート気分を味わえます。


クタビーチには、パラソル付きのビーチチェアをレンタルしている出店がたくさんあります。相場は半日〜1日で5〜10ドル位。冷たいドリンクを片手に読書や昼寝。目の前に広がるインド洋の景色は、日々のトラブルや、くよくよ悩んでいた事等「まあ、気にすることないか!」と大らかな気持ちにしてくれます。



店によっては、ジュースやビールを買うと、デッキチェアが無料になるところもあります


遊び方2 ショッピングと街歩き
ショッピングというと大げさですが、クタの通り沿いには、フットボールTシャツ、偽物バッグ、よくわからないHな木彫り(笑)、日本じゃぜったい着れないドレスなど、面白いお土産を売っています。値札がないので聞くと、信じられないほど高い値段をふっかけられますが、交渉すると半値なることもザラ(笑)。買わなくても、見て歩くだけでも、気分転換になります。







世界的流行を受け、最近はタトゥーショップが多く、彫ってる人も多く、腕や足にサランラップを巻いてる外国人も多いです
道端でお土産を買うのは値段交渉が必要なので、めんどくさい方は、ラヤクタ通りやディスカバリーに入ってるクリシュナオレオレで買いましょう。






クタのランドマークとも言えるビーチウォーク ショッピングセンターは、リゾート感あふれるモールで、H&MやZARA、またクオリティの高い雑貨やアクセサリーが買えます。






ディスカバリーショッピングモールには、SOGOデパートが入っていて、ビーチウォークよりローカルな服、サンダル、雑貨などが買えます。






リピーターの中には、初日クタに滞在し、スーパーで必要なものを買い揃え、2日目以降、次の目的地へと向かう拠点として泊まる人もいます。


歩き疲れたら海を見ながらフットマッサージが受けられるテタスパがおすすめです。
遊び方3 サンセットカクテルと街中ディナー
バリ島の夕日は、世界でも屈指の美しさと称されます。特にクタビーチで見るサンセットは格別。太陽が水平線に沈む瞬間、空がオレンジやピンクに染まり、海と空が一体になるような光景が広がります。


缶ビールを買って、砂浜に座ってサンセットを見るのもいいですが、物売りが多いので、ボードウォークやオボロホテル最上階にあるルーフトップバー、クタソーシャルクラブで夕陽鑑賞するのもおすすめ。ビーチウォーク屋上のカフェからもサンセットを眺めることができます。


夕陽を楽しんだ後は、街に繰り出しましょう。ビーチウォーク裏の、ポピーズ2通り、ベネサリ通り、レギャン通りには、様々なレストランがあります。


レギャン通りのママズジャーマンでステーキを食べたり、クラム&コースター、コピポットでお茶したり、有名なナイトクラブ、スカイガーデンを覗いてみてもおもしろいです。


スミニャックと比べて、比較的安いレストランが多く、入りやすい雰囲気で助かります。タクシーがたくさん走ってるので、ホテルまで帰るのも楽ちんです。


クタの地図
クタビーチは、メインとなるレギャン通り(Jl. Legian)、 パンタイ クタ通り(Jl. Pantai Kiua)、カルティカプラザ通り(Jl. Kartika Plaza)、ラヤクタ通り(Jl. Raya Kuta)沿いに、ホテル、レストラン、土産物屋がたくさんあります。また、レギャン通りと海との間の細い通りに、無数にホテル、バー、ショップが並んでいます。


カルティカ通り沿いのオンザビーチのホテルは、ホテルから直接砂浜に降り立つことができますが、ハードロックホテルから北にあるビーチ沿いのホテルは、いったんパンタイクタ道路を渡ってビーチにアクセスします。


ビーチから離れたホテルでも、ほとんどのホテルが徒歩でビーチまで行ける距離にあるので、オーシャンビューの部屋じゃなきゃ!という人以外は、内陸にあるホテルでも十分海気分を楽しめます。逆に、ビーチから離れたホテルほど安くなる傾向にあります。


マーニやフラニーがおすすめするスポットを数字と色で表示しています(青=ホテル、緑=お土産ショップ、赤=レストラン&カフェ、紫=スパ、オレンジ=観光地)。
ハードロックホテル〜ビーチウォーク
東西に走るパンタイクタ通り、一本裏手にあるポピーズ通り(Jl. Poppies Lane 1)、ビーチウォークの裏手を走るポピーズ2通り(Jl. Poppies 2)には、たくさんのホテルがあります。クタの中心というと、一般的にはハードロックホテルのあたりを差します。
①シェラトン バリ クタ リゾート ②ア ロフト バリ クタ アット ビーチウォーク ③ポピーズ バリ
①ビーチウォーク
①ウンズ レストラン ②コリ レストラン ③ファットチョウ ④クラム&コースター ⑤ジェイミーオリバー
①バリシータートルソサエティ ②クタビーチ




ビーチウォーク〜ジャラン ムラスティ
ビーチに面したパンタイクタ通りは、クタで人気のショッピング モール、ビーチウォーク クタがある他、通り沿いに中級〜高級ホテルが並んでいます。
パンタイ クタ通りと、並行して走るレギャン通りとの間には、数多くの安宿、サーフィン系のショップ、レストラン、バーが集まります。
レギャン通りは、西洋人向けのバーや、レストラン、両替所、タトゥーショップが多いです。
①ママカ by オボロ ②トライブ バリ クタ ③ザ ストーンズホテル ④プルマン レギャン ⑤ グランマス レギャン ⑥ザ マハタ レギャン ⑦ミナ ペラサ ホテル
①パサール シニ レギャン(土産物市場)
①メヴイ ベトナム キッチン ②コピ ポット ③ワルン カンプン インドネシア レストラン ④ママズ ジャーマン レストラン ⑤ レギャンフードコート
①レギャンビーチ


カルティカプラザ通り
ディスカバリー ショッピング モールのあるカルティカ通り沿いにはたくさんのホテルが立ち並んでいます。カルティカプラザ通り沿いには古くからある高級ホテルが多く、庭の緑が美しく育ちリゾート感があります。
カルティカプラザから空港にかけては、ジャワ人が多く住んでいるため、ジャワ系のレストランが多くあります。カルティカプラザ通りから東へ入る小道は、地元の小さなワルンがあります。ドッカルと呼ばれる馬車が未だに走っています。
①ラマヤナスイート ②サンアイランドホテル クタ ③ディスカバリーカルティカプラザホテル ④バリ ラニ ホテル ⑤ザ ラニ ホテル ⑥ラマ ビーチ リゾート ⑦アムナヤ リゾート クタ
①ディスカバリー ショッピングモール
①ガバ レストラン ②ワルン ダマール ③スターバックス ディスカバリーショッピングモール ④シンタ ワルン
①テタスパ
①ウォーターボム バリ ②クタアートマーケット


ジャラン ラヤ クタ
空港から一直線に伸びる古くからあるメイン通り、ラヤクタ通りはグルメストリートで、地元インドネシア人が集まる人気のレストラン、ワルンがたくさんあります。
空港から近く、かつ渋滞に巻き込まれるリスクが少ないので、深夜の到着や、最終日一泊するのにもおすすめの通りです。
①プライム ビズ ホテル クタ
①クリシュナ オレオレ ②バリ バナナ
①ワルンナシアヤムイブオキ ②べベックテピサワ ③アヤムブトゥトゥカスギリマヌク ④ワルンラオタトゥバン ⑤ニュープレンクン ⑥ナシプダスイブアンディカ ⑦トピアイステレルスーパーノヴァ ⑧ドンジュアンメキシカンレストラン ⑨タンジュンピナン ⑩フレイバーズレストラン ⑪ワルンワルダニトゥバン ⑫フラマ
①ベガスバーバーショップクタ(男性用床屋)
①クタマーケット②パブリックカタカタジョゲール ③クランジャン バリ




クタの移動手段とモデルコース
クタ全域、どこでもタクシー、Grabが走っており移動は困りません。ただし一方通行や渋滞があるので、ホッピング移動は午後早いうちに切り上げ、夕方以降は遠出しないほうがベターです。
モデルコース(7時間)












クタの歩き方の注意点
- 午後15時〜夜、また週末はレギャン通り、パンタイクタ通り、カルティカプラザ通りを中心に昼間でも渋滞が発生します。
- レギャン通り、パンタイクタ通り、バクンサリ通りなど、一方通行が多く、目的地によってはぐるっと迂回することになるので、宿泊ホテルの場所を決める時、また車を拾う場所には注意しましょう。
- ここ数年、背後からバイクが近づき肩にかけているバッグを奪ったり、数名のインドネシア人が突然周囲を囲み金銭を要求したり等の被害が報告されています。昼間道を歩くときは、前からだけでなく後ろからの車やバイクにも気を付けること。また、夜女性だけで暗い通りを歩いたりしないように。
- クタは多数のバーがありますが、仲良くなった人からマジックマッシュルーム、ドラッグ、女性と遊ぶ所を誘われても絶対断ること。インドネシアでドラッグ犯罪は極刑で外国人でも長期刑務所行き。知らない人からお酒を奢ってもらって睡眠薬強盗にあった例もあります。
- クタスクエア(ハードロックホテル近く)周辺で「旅行者の方にアンケートをお願いしています」と声をかけられたり、突然ホテルの部屋に「おめでとうございます!宿泊券が当たりました」という電話がかかってきたりすることがありますが、どれも相手をしないこと。流暢な日本語で話かけてくる人はたいてい物売りです。
- 基本的に、怪しい場所へは行かない、暗い道を歩かない等、気を付ければ大丈夫です。
- 夜遅い時間に女性一人でタクシーに乗るのはやめましょう。
クタは
- バリ島に初めて行く方
- アクティブに観光やショッピングを楽しみたい方
- サーフィンや海を中心に旅行を考えている方
- ナイトライフや賑やかな雰囲気が好きな方
におすすめのエリアですが、人によってはうるさくてクタが苦手だという方もいます。マーニも時々同じことを思います(笑)。
しかし、裏道に入ると、バイクの音に混じってガムランの音色が聞こえてきたり、昔と変わらないバリらしさを感じるのがクタの許せちゃうところ。開発は進みますが「しゃっちょーさん、おげんきでっすかっ」と明るく声をかけてくる土産物屋のおじさんは健在です。
静かなヴィラや高級リゾートを好む方にはウブドやヌサドゥアの方が合うかもしれませんが、バリ島らしいエネルギッシュな雰囲気を味わいたいなら、クタは間違いなくおすすめのエリアです。料金の高い高級ホテルもありますが、ローカル気分を味わえる1泊4〜5千円のホテルでも十分楽しめます。
3S=サーフィン、ショッピング、サンセットが揃ったクタは、旅のスタートや終わりに滞在するのはもちろん、数日間滞在して街の魅力をじっくり味わうのもおすすめです。
活気あるビーチ、にぎやかな通り、目を見張るような夕焼け。海辺のリゾートらしい明るさを、ぜひクタで感じてください!