バリ島デンパサール国際空港完全ガイド〜入国・出国の流れ

バリ島への入国必要書類を揃え、日本を飛び立ったら、いよいよバリ島へ到着です。ただ初めてバリ島に行く人には、バリ島ングラライ空港、通称デンパサール空港での入国手続きに不安を覚える人も多いでしょう。パッケージツアーでも、係員が案内してくれるのは、イミグレーションを通過した空港外なので、イミグレーションは自力で通過しないといけません。

バリの空港送迎はどうなってるの?

空港からホテルへの送迎はある?

デンパサール空港にラウンジはある?

空港近くのホテルでおすすめってある?

SIMカードは買える?

このページでは、バリ島歴30年近くのフラニーとマーニが、自身の失敗談や経験を含めて、最新のバリ島入国、出国情報をお伝えします。これを読めば、無事にインドネシアに入国出来ますよ。

目次

バリ島空港の名前と空港コード

インドネシア、バリ島には空港が1つあり、国際線国内線のターミナルがそれぞれあります。

正式名称は、独立戦争時の英雄の名前からングラ ライ空港ですが、首都名を取って、通称デンパサール(Denpasar)空港(または単にバリ空港)と呼ぶことが多く、空港コードも「DPS(ディー ピー エス)」となっています。

トリビアですが、3レターコードがDPSなのに、バリ島の首都デンパサール市に空港はなく、住所はクタと同じバドゥン県になります。紛らわしい(笑)。

そのため、空港近くでホテルを探すなら「デンパサール」ではなく「クタ」で検索することになります。

バリ島ングラライ国際空港での入国の流れ

バリ島に到着したら、飛行機から降りて案内板の「Imigrasi」「Immigration」と書いてある方向に向かいます。人々の流れに沿って行けば問題ありません。

2024年8月29日、インドネシア政府はエムポックスの国内流入を防ぐため、入国の際、「SATUSEHAT Health Passの電子自己申告フォーム」の登録が必要になりました。渡航者は出発空港、もしくはバリ島空港到着時、空港内VOA支払い窓口手前のバーコードを読み取り、登録ください。詳細は在デンパサール日本国総領事館の資料を参考に。

1. VOA(到着ビザ)の取得

インドネシアに入国するには、滞在日数や目的によって必要なビザが数種類ありますが、外国人が観光目的で入国する場合は、観光ビザが必要になります。

バリ島の空港は案内がきちんと出ているので安心です。

事前にインターネットで、e-VOAを購入している人は「E-VOA」と書いてある矢印のイミグレーションレーンへ進みます。

2024年春から、e-VOAを取得している人専用の無人イミグレーションゲートが数十台設置されました。パスポート読み取りと顔写真撮影が機械で自動化されたゲートで、短時間でイミグレを通過出来るので有人のイミグレで長時間並ぶ必要が無くなり便利になりました。

購入していない人は、VOA PAYMENTの矢印に進み、ビザカウンターで、「VOA(到着ビザ)」を購入しましょう。

ビザの購入カウンターの様子です。

現在、ビザの取得代金は、500,000ルピアで、支払いは、現金はルピア、円、米ドル等と、クレジットカード(手数料3.9%)が使えます。尚、有効期間は30日となっています(延長料金で最大60日まで可能)。

2. 入国審査

e-VOAを現地で購入した人は、次にイミグレーションの列に並びます。各国からのフライト到着が重なると大勢の人で行列になる事もありますが、慌てずにのんびり待ちましょう。

入国審査のカウンターでは呼ばれたら一人ずつ出向いて、パスポート、購入したVOAのレシート、帰りのフライトチケットを提出して入国審査を受けます。

カメラで顔写真を撮られたり、パスポートの写真と顔をチェックされるので、マスク、帽子、サングラス、イヤフォンはあらかじめ外しておきましょう。

お子様連れの家族等は全員で並んで必要書類を提示しても問題ありませんが、友達やカップルは別々に審査を受けなくてはいけません。またイミグレカウンターの前での写真撮影、ビデオは禁止されているので注意してください。

たまに何の目的で来たのか質問される場合もありますが、「Sightseeing(サイトシーイング)」と言えば大丈夫です。パスポートを返却してもらったら、入国スタンプが押されているかしっかり確認しましょう。

過去、空港職員が、パスポートにわざとスタンプを押さなかったと、言う報告もあるのでチェックしてね。

イミグレを出たらスーツケースの出てくるエリアへ移動します

3. 空港無料Wi-Fi

バリ島の空港は無料でWi-Fiが使えます。

Wi-Fi設定で、ネットワーク名「@NgurahRaiAirport」を選択。赤色のボタンの「LANJUTKAN」(続けるの意)を押すと使えます。

赤い大きなボタンを押すとWi-Fiに繋がります。

空港のWi-Fiは、必ずつながるとは限らないので、Wi-Fiルーターや海外SIMを用意しておくとより安心です。

4. 預けた荷物を受け取る

入国審査が完了したら、飛行機に預けた荷物が出てくるターンテーブルに向かいます。

ここでは空港モニターに、各フライト便名とカルーセル番号が表示されているので、自分の乗って来た番号へ向かいスーツケースを引き取ります。似たようなスーツケースが多いので、他人のスーツケースと間違えないように(笑)。

同じメーカーのスーツケースも多いので、事前に目印を付けておくと良いですね。

スーツケースを受け取ったら破損している箇所が無いか確認しましょう。万が一、何か破損が合った場合は、バゲッジクレームカウンターへ行って、破損証明書を発行してもらいます。空港を出てしまうと、証明書が発行出来ないため気をつけましょう

バリ島の空港ではカートが無料で使えます。スーツケースをピックアップする前に持って来ます。
マーニ

以前シンガポール乗り換えでバリ島へ行った時、ロストバゲージになったことがあります(荷物が来ない)。空港内にLOST BAGGAGEと書かれたカウンターに行き、手続きをしたところ、当時宿泊していたホテルに、翌日になってスーツケースが届けられました。

5. 手荷物検査&税関申告

荷物を受け取ったら、税関申告のレーンへ進み、各レーンに並びましょう。順番が来たら窓口の係員に、電子税関申告書(e-CD)のQRコードを提示します。特に何も言われなかったらそのまま通過し、たまに荷物を開けて中身を確認される場合もあるので、係員に従います。

税関のレーンも混む場合もありますが順番に並びます。

ちなみに忘れていた人は、ここでスマホで税関申請のQRコードを読み取り、登録も出来ますが英語とインドネシア語のページなので、ゆっくり日本で取得しておく方が安心です。

電子税関申告書(e-CD)は、バリ島到着日3日前から登録出来ます。事前に必ず登録しておきましょう。

マーニ

日本出発の免税店でタバコやお酒を買い過ぎて、没収されるツーリストもいますが、タバコは一人、1カートン(20本入りたばこ10箱)まで、お酒は1瓶です。

6. 両替&スマホのSIM購入

税関を抜けると、銀行支店の両替所とATMがあります。ツアーやホテルの送迎があらかじめ決まっている人も、空港からタクシーを利用する人も、この後、多少の現金が必要になるので、円をインドネシアルピアに両替しましょう。

ちなみに、空港内の両替レートは町中よりは少し悪いので、ここでは必要最低限の円をルピアに両替する程度にしておくと良いでしょう。

現地空港に深夜、または早朝到着する人や、現地両替店で英語でやりとりするのが苦手な人は、日本出発前に、自宅や空港で受け取れるを利用するのも手です。余ったルピアを売ることもできます。

店舗によって多少レートが違い、ミーティングポイントを抜け、駐車場へ向かってGrabタクシーの隣にある両替所のレートの方が少し良かったです。

またスマホのSIMカードを販売しているカウンターがあるので、必要な人は購入しましょう。ただ街中の携帯ショップよりも高めなので、事前にネットで購入する方が安いです。

SIMカードを販売する会社は数社あるので、違いはよく確認しましょう。
上の写真はホテルへのリムジンサービスのカウンターです。価格は聞いた事がないですが、高級プライスです(笑)。

7. ミーティング ポイントへ

両替所を抜けると、飲み物、タバコ、お酒を販売している売店やスタバのある通路があるので、さらに進みます。ちなみにここで売っているものはすでにイミグレ外なので免税ではありません

店とスタバを過ぎると一気に屋外に出て、お迎えのドライバー、ガイドさんが待ち受けるミーティング ポイントに出ます。

大勢のゲストの名前が書いてあるので、焦らずゆっくりと自分の名前を探しましょう。

パックツアー、旅行代理店の送迎、ホテル送迎を予約している人は、ガイドさん達がゲストの名前を記載したウェルカムボードを掲げているので、自分の名前を見つけホテルへ向かいましょう。

バリ島には空港から市内へ出るための、観光客が利用出来る公共のバスや電車といった交通機関がありません。

8. 空港送迎

チェックインバリの空港送迎ならば、日本から事前に日本語で予約が出来ます。空港での待ち合わせ場所等もきちんと予約時にメールで教えてくれるので、個人旅行で初めてバリに行く人には一番安心です。

深夜便で到着した時、タクシーが居なかったり、飛行機がディレイした場合でも旅行代理店の送迎車ならば、飛行機が到着する時間に合わせて空港で待っていてくれます。またチェックインバリのドライバーは全て日本語対応なので、言葉に不安がある方にも安心です。

空港タクシー、Grabタクシーを利用する人は、ミーティングポイトを抜けてさらに「Arrival Pick Up」「Transportasi」と書いてあるサインボードの方向へ進みます。

写真右上:車のアイコンのある看板がタクシー乗り場です。

Taxi Service、Authorized Taxiと表示されたタクシーカウンターを見つけたら、申し込みをしましょう。Grabのカウンターは通路の向にあります。

空港タクシーは年々値上がりしているのと、年末年始の繁忙期や、深夜便の場合、台数も減るので、旅行代理店の送迎を予約しておく方が安心です。

空港タクシーの場所は頻繁に変わるので、ゆっくり探しましょう。
マーニ

飛行機が到着してから、空港の外へ出るまでの所要時間ですが、空港の混み具合によって大きく変わります。到着便数が少ない空いている時間帯で、イミグレ自動化ゲートを通り、両替などしなければ、人によっては30〜40分。一方、到着便数が多く混んでる時間帯だと、1〜2時間位かかる事もあるので、到着日の予定は詰め込まない方が安心です。

9. 荷物預かりサービス

ングラライ空港では、スーツケースサーフボード等の荷物預かりサービスがあります。

受付場所は3箇所あり、国際線では到着フロア出国フロア(07:00〜23:00)、国内線(07:00〜20:00)。いずれも通常手荷物1日1個50,000ルピア〜70,000ルピアです。

乗り継ぎで次のフライトまで時間がある人が、一時的に荷物を預けて、市内を観光しまた空港に戻ってくる場合や、バリ島内を観光するのに手荷物を少なくしたい場合におすすめです。営業時間などは時期によって変わるようなので、利用時に確認しましょう。

2024年2月14日から、バリ島を訪問する外国人観光客に対し「外国人観光客徴収金」(「観光税」)として、一人15万ルピアの徴収が開始されました。詳細については在デンパサール日本国領事館のページをご覧ください。

10. エアポートホテル

国際線ターミナルと国内線ターミナルとの間にノボテル バリ ングラライ エアポートというホテルがあります。到着が深夜になったり、出発便が深夜または早朝の場合に便利です。

バリ島ングラライ国際空港での出国の流れ

楽しかったバリの日々も終りに近づきいよいよ帰国です。

近年のバリ島旅行者の増加で、時間帯によっては空港周辺が渋滞したり、チェックインカウンターやゲートが混み合うので、国際線のチェックインは遅くとも2時間前には空港に到着するようにしましょう。ギリギリに着いて飛行機に乗り遅れたという例を聞きます。

マーニ

ングラライ空港には、International(国際線)Domestic(国内線)とターミナルが2つあるので、帰国時に間違えないようにしましょう。ジャカルタ乗り換えの場合は、国内線になります。

旅のTips

荷物が多い人は、車を降りた所に制服を着たポーターサービスがあります。頼むと、希望の場所まで荷物を運んでくれます。お子様連れで家族が多かったり荷物が多い時に便利です。料金の確認はしっかりと。

1. 荷物検査

空港入り口では、係員による航空券、及びパスポートチェック、荷物検査があります。手荷物での水などの液体物は持ち込み禁止ですので、その場で飲むか破棄しましょう。

出国ゲート入り口の空いている日。
出国ゲート入り口、混んでいるとかなり並びます。
荷物検査のゲート。全ての荷物をベルトコンベアーに乗せてチェックされます。

2. 帰国便のチェックイン

空港内に入ったら、自分の乗るフライトのチェックインカウンターの場所を確認し、カウンターに並びパスポート、Eチケットを提出してチェックインをします。

スーツケース等の預ける荷物は、ベルトコンベアーになっている計りに乗せて重さをチェックします。規定の重さを超えている場合は、超過料金を支払う必要があります。

時間間際になるとチェックインカウンターも長蛇の列になるので、早めのチェックインがオススメ
預け入れ荷物の最大重量は航空会社やクラスによって違うので、事前にチェックしておくと安心です。

以前、カウンターでスーツケースの荷物が多かった時、60ドル追加で支払うように言われた事があって、慌てて重たそうな物を出して手荷物にした苦い経験が(笑)。手荷物には液体物は持ち込めないので選ぶモノにも注意が必要です。

マーニ

スーツケースが何キロあるか不安な場合は、ホテルにスケールを用意しているところもあるから、借りて測っておけば安心だよね。

3. 手荷物検査

出国審査前に手荷物のX線検査とボディチェックがあります。パソコンやタブレット、スマホ類や、金属類は専用のパットに入れてチェックされるので、準備して並びましょう。

搭乗ゲートへは自動改札機を通過します。

4. 出国審査

手荷物検査を済ませたら出国審査の列に並び、順番が来たらパスポートとボーディングパスを預けます。パスポートにスタンプを押してもらい返却してもらったら、出国完了です。

出国審査が完了したら、出発ゲートに向かいましょう。

以前あった、一人、100,000ルピアの空港使用税は、2015年3月より航空券代金に含まれるようになったので、空港での支払いは不要となりました。なのでルピアを残しておく必要はありません。

ングラライ空港マップ

国際線の出発ゲートは以下のマップのようになっています。ご覧のとおり、ショップやレストランがあるところから、かなり離れたゲートがあるので、食事や買い物は、ゲートに向かう前に済ませておく必要があります。

免税店、ショップ

バリ島の空港は新しくなってから、免税店DFS(デューティー フリー ショップ)土産物店カフェが各種揃っています。

バリ島のデューティーフリーショップへの入り口です

搭乗までの待ち時間は、ショップで最後のお買い物も楽しめる他、お土産を買ったり、お茶をしたり出来るので余ったルピアを使うのにもオススメです。

お菓子や雑貨は、町中で購入する方が安いですが、書い忘れたお土産があった場合は便利です。

マーニ

出国後のゲートエリアにもマネーチェンジャーはあるけど、レートはあまり良くないので、お土産で使うのがオススメ!

空港内レストラン、カフェ

カフェ、レストランは、ウルフ ギャング パック、TRSダイナー、バリ島の有名レストランのマデスワルン、リボルバー等があります。

また各ターミナルへの接続通路にもコンビニやミニ カフェもあります。空港なので街中よりは多少高めの値段ですが、食べるのには困らないでしょう。

なおショッピング、レストランエリアから搭乗口は意外に遠い場所にあるので、時間には余裕を持って搭乗口へ向かいましょう。

空港ラウンジ

ングラライ国際空港には、ガルーダ インドネシア航空の「ビジネスラウンジ」の他、「プレミアラウンジ」「コンコルディア ラウンジ」等複数のラウンジがあります。

手前がコンコルディア ラウンジ、その奥がプレミアムラウンジでエレベーターで上がります

通常はビジネスクラス以上の方が無料で利用出来ますが、有料で使えるラウンジもあります。ラウンジでは、Wi-Fi、シャワールーム、飲み物(アルコール含む)、食事等が利用出来るので、出発まで時間がある方には便利でしょう。

2階がラウンジで下は誰もが使えるカフェです。

搭乗ゲート

搭乗の案内時間に合わせて、搭乗ゲートへと移動しましょう。搭乗口は突然変更になったりする事もあるので、きちんとアナウンスや案内板を確認し、乗り遅れないように帰国しましょう。

搭乗ゲートは番号で確認出来るので、迷う事はないでしょう。

尚、搭乗ゲートから、飛行機のタラップバスで移動する場合もあります。

ちなみにレストラン街を出て直ぐの搭乗ゲートのトイレは混み合っていますが、その先にもトイレはあり比較的空いている場合が多いです。

マーニ

各ゲートにはベンチがあって、壁際にパソコンが使えるデスクもあるから、待ち時間に仕事も出来ます。

ングラ ライ空港の基本情報

名称I Gusti Ngurah Rai International Airport Bali
住所Jl. Raya Gusti Ngurah Rai, Tuban, Kec. Kuta, Kabupaten Badung, Bali
TEL62-361-9351011
URLhttps://bali-airport.com/
空港コードDPS
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