ガルーダ・インドネシア航空(Garuda Indonesia)の預け荷物のルールが、2026年9月1日以降に購入・発券した航空券から変わりました。日本=バリ島路線のエコノミークラスは、スーツケース2個まで・1個あたり23kgまでが新しい基準です。合計の重さは従来と同じ46kgのままですが、「個数」と「1個あたりの上限」という2つの制限が新しく加わりました。
お土産で荷物が増えるバリ島の帰国便では、従来なら問題にならなかった詰め方が追加料金の対象になります。マーニは20年以上バリ島とを往復していますが、帰りの空港カウンターで荷物を詰め替えている日本人旅行者を何度も見てきました。新ルールで何が変わり、どう荷造りすれば空港で慌てずに済むのか、順を追って解説します。

2026年9月1日から変わった点
ガルーダ・インドネシア航空は、預け荷物(受託手荷物)の計算方法を「重量制(Weight Concept)」から「個数制(Piece Concept)」に切り替えました。従来は荷物の合計重量だけが基準で、個数は問われませんでした。新ルールでは「預けられる個数」と「1個あたりの最大重量」の両方が航空券に記載され、両方を満たす必要があります。
旧ルールと新ルールの比較(日本=バリ島路線)
日本発着のガルーダ便は、もともと世界的に見ても手荷物に寛容な路線でした。エコノミーで合計46kgまで、しかも個数の制限がありませんでした。新ルールとの違いを表にまとめます。
| エコノミークラス | 旧ルール(2026年8月31日までの発券) | 新ルール(2026年9月1日以降の発券) |
|---|---|---|
| 合計重量 | 46kgまで | 46kgまで(変更なし) |
| 個数 | 制限なし | 2個まで |
| 1個あたりの上限 | 32kgまで | 23kgまで |
合計46kgという数字だけを見ると「何も変わっていない」と感じますが、実際には荷物の分け方が制限されたと考えるのが正確です。46kgを3個に分けることも、1個に30kg詰めることも、新ルールではできなくなりました。
個数制はJAL・ANAと同じ考え方です
個数制は、JALやANAの国際線をはじめ、欧米や中東の航空会社の多くが採用している方式です。ガルーダ・インドネシア航空も同じ基準に揃えたことで、乗り継ぎで他社便と組み合わせたときの手荷物ルールが分かりやすくなりました。日本の航空会社で海外旅行に慣れている方には、むしろ馴染みのある考え方です。
ただし、バリ島に通っている方ほど注意が必要です。日本発着のガルーダ便は「個数を気にせず46kgまで」という寛容さで知られていたため、長年の感覚で荷造りをすると、新ルールでは超過になる場面が出てきます。
対象は「9月1日以降に購入・発券した航空券」
新ルールの適用は搭乗日ではなく発券日で決まります。2026年8月31日までに購入した航空券は、搭乗が9月以降であっても航空券に記載された従来の許容量が適用されます。ガルーダ・インドネシア航空の公式発表でも、発券日を基準にする点が明記されています。
すでに予約済みの方は、eチケットの手荷物欄を確認してください。「46K」のように重量で書かれていれば旧ルール、「2PC」のように個数で書かれていれば新ルールです。
クラス別の無料手荷物許容量
2026年9月1日以降の発券分について、ガルーダ・インドネシア航空が公表している基準です。
| クラス | 国際線(日本=バリ島など) | インドネシア国内線 |
|---|---|---|
| エコノミー | 2個 × 23kg(合計46kg) | 1個 × 23kg |
| ビジネス | 2個 × 32kg(合計64kg) | 2個 × 32kg |
| ファースト | 2個 × 32kg(合計64kg) | 2個 × 32kg |
許容量は路線・クラス・運賃種別によって変わるため、最終的な基準はお手元のeチケットの記載です。ガルーダマイルズ(GarudaMiles)やスカイチームの上級会員には、会員ランクに応じた追加の許容量が別途あります。
注意したいのは、ジャカルタ経由でバリ島へ向かう旅程です。1枚の航空券で日本=ジャカルタ=デンパサールを乗り継ぎ24時間以内でつなぐ場合は、旅程の中で最も許容量の多い区間の基準(2個 × 23kg)が国内線区間にも適用されます。一方、ジャカルタで1泊以上する旅程や、国内線を別に購入した場合は、ジャカルタ=デンパサール区間が「1個 × 23kg」になります。ジャワ島やロンボク島を絡めた周遊を組む方は、同じ航空券・24時間以内の乗り継ぎに収めるかどうかで手荷物のコストが変わる点を覚えておいてください。

バリ島旅行で追加料金になりやすい3つのケース
行きの荷物で困ることはほとんどありません。問題は帰国便です。バリ島はお土産が安く、雑貨・コーヒー・バリコスメと買い足すうちに荷物が増えます。従来なら合計46kg以内に収まっていれば済んだ場面が、新ルールでは3つの形で引っかかります。
お土産が増えて3個目の荷物ができる
スーツケース2個に加えて、お土産を詰めた紙袋や段ボールを預ける。バリ島の帰国便でよく見る光景です。新ルールでは紙袋も段ボールも「1個」としてカウントされるため、合計が46kg以内でも3個目は追加料金の対象になります。「軽いから大丈夫」は通用しません。個数が基準だからです。
大きなスーツケース1個に詰め込む
旧ルールでは1個32kgまで預けられたので、大型スーツケース1個に30kg近く詰める方が少なくありませんでした。新ルールの上限は1個23kgです。30kgのスーツケースは、合計では46kgに余裕があっても、1個の上限を超えているので超過扱いになります。

対策は単純で、大きい1個より、中型2個です。行きは1個で出発し、帰りは現地で買った安いソフトケースやボストンバッグを2個目にする方法も使えます。23kg × 2個の枠を最初から前提にして荷造りすると、帰りに悩みません。
ゴルフバッグ・サーフボード・ダイビング器材
バリ島はサーフィン・ゴルフ・ダイビング目的の旅行者が多い島です。個数制では、ゴルフバッグやサーフボードケースも原則として「1個」にカウントされます。スーツケース1個+ゴルフバッグ1個なら2個の枠内に収まりますが、スーツケース2個+ボードケースは3個になります。

ガルーダ・インドネシア航空の公式案内では、サーフボード、ゴルフバッグ、ダイビング器材は1個・23kgまでの扱いで、個数制への移行後も変わっていません。サイズの規定は通常の荷物と異なり、路線によっては事前申告が求められます。ボードやゴルフバッグを持参する方は、予約後にガルーダ・インドネシア航空へ問い合わせて、必要な手続きを確認しておくのが確実です。
- 重さより先に「個数」を数える。紙袋・段ボール・ボードケースも1個です
- 1個は23kgまで。大型1個より中型2個に分けます
- 行きは折りたためる空のサブバッグを1つ持っていく。帰りに2個目として使えば無料枠に収まります
機内持ち込み手荷物の規定
機内持ち込みの手荷物は、今回の改定で変更ありません。1個まで、重さ7kgまで、サイズは56cm × 36cm × 23cm以内(3辺の合計115cm以内)が基準で、キャスターや持ち手を含めた寸法で測ります。ハンドバッグやノートパソコンなどの身の回り品は、別に1個持ち込めます。
預け荷物が超過しそうなとき、余った分を機内持ち込みに移して逃げようとする方がいますが、7kgの上限は搭乗口でも確認されることがあります。機内持ち込みは逃げ道にならない、と考えておくのが安全です。モバイルバッテリーは預け荷物に入れられないので、機内持ち込み側に必ず入れてください。

荷物が足りないときに追加する方法
2個 × 23kgで収まらない場合の追加サービスは2種類あり、買える場所が違います。日本=バリ島路線の料金は次のとおりです(2026年9月時点のガルーダ・インドネシア航空公式サイトの案内。変更の場合があります)。
| サービス | 内容 | 事前購入(公式サイト・アプリ) | 空港カウンター |
|---|---|---|---|
| Additional Piece(個数の追加) | 3個目の荷物を預けたいときに1個分の枠を追加。1個は23kgまで | US$50 | US$70 |
| Heavy Bag(重量の追加) | エコノミーで1個が23kgを超え32kg以下のとき | 購入不可 | US$35 |
3個目を預けるなら、出発前に公式サイトかアプリで購入したほうがUS$20安く済みます。帰国日の朝にスーツケースを量って「3個になる」と分かった時点で、ホテルからスマートフォンで追加しておくのが一番落ち着いた対処法です。
一方、Heavy Bagは空港でしか買えません。1個が23kgを少し超える程度なら、Heavy BagのUS$35を払うより、荷物を2個目に移して23kg以内に収めるほうが確実です。なお、1個が32kgを超える荷物は受託自体ができず、貨物扱いになります。
出発前に確認しておくこと
新ルールで空港カウンターに立つ前に、日本の自宅で済ませておきたい確認は4つです。
- eチケットの手荷物欄を見て、個数(PC)と1個あたりの重量を把握する
- 1個ずつ体重計で量る。合計ではなく1個ごとの重さが基準です
- 帰りのお土産分の空きスペースを確保する。行きに2個とも満杯にしない
- 乗り継ぎ便や他社との組み合わせは、区間ごとに許容量が違う可能性を確認する
成田から直行便で向かう場合の所要時間や、大阪・名古屋・福岡からの行き方は、バリ島への行き方をまとめた記事で出発地ごとに解説しています。


荷物が多い帰国日ほど、空港送迎とデイユースが効きます
スーツケース2個をきっちり23kgずつ詰めると、大人1人で合計46kgを運ぶことになります。到着したングラライ国際空港(Ngurah Rai International Airport)の到着ロビーから駐車場までは意外に距離があり、深夜便で帰る日は、ホテルをチェックアウトしてから出発まで荷物を抱えて過ごす時間が長くなります。
チェックインバリの空港送迎は、到着時はドライバーが名前を掲げて到着口で待ち、荷物を車まで運びます。帰国日はホテルまで迎えに来て、出発ターミナルの入口で降ろします。荷物が2個・46kgになる新ルール下では、送迎の価値が以前より上がったとマーニは感じています。
車へ、または車から重たい荷物の上げ下ろしもドライバーがお手伝いするので、日本語が話せるチェックインバリの空港送迎がおすすめです。

深夜便の日は、チェックアウト後にデイユースのホテルやスパで荷物を預けたまま過ごし、夕方に送迎で空港へ向かう組み立てが快適です。バリ島最終日の過ごし方は別の記事で、出発時刻から逆算した形でまとめています。荷物が増えた最終日を、荷物に振り回されずに終える。旅の最後の半日を気持ちよく締めくくれるかどうかで、帰国後に思い出す旅の印象が変わります。


ガルーダ・インドネシア航空の手荷物についてよくある質問
手荷物のルールは航空会社の都合で変わることがあります。記事の内容は2026年9月時点のガルーダ・インドネシア航空の公式発表に基づいていますが、出発前には必ずeチケットの記載を確認してください。荷造りの段階で「2個・23kg」を頭に入れておけば、バリ島の帰国便で追加料金に驚くことはなくなります。

